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長崎でしか買えないお土産のお菓子30選!完全ガイド決定版

長崎旅行の楽しみの一つは、お土産選びですよね。特に「長崎でしか買えないお菓子」を探している方は多いのではないでしょうか。定番の長崎カステラはもちろん、カステラ 小切れ0.6号(福砂屋)や愛らしいフクサヤキューブ(福砂屋)、さらにはミルクセーキカステラ(和泉屋)や濃厚なチョコラーテ(松翁軒)、喫茶セヴィリヤ レモンケーキ(松翁軒)、あんこ入りの かす巻き(藤田チェリー豆総本店)まで、カステラ関連だけでも迷ってしまいます。

また、ひんやり美味しいカステラアイス(ニューヨーク堂)や、見た目が美しい南山手ステンドグラスプリン、長崎 カステラぷりん(まえだ)、びわ娘(長崎異人堂)、クリームチーズタルト(タンテ・アニー)、ノスドール(ママン・ガトー)、カスタードクッキー 長崎南蛮ココア(アイラブカスタード ヌフヌフ)、ひとくち巻き(白水堂)、坂道コロコロ(白水堂)、珈琲蘭倶度紗(白十字パーラー)といった多彩なスイーツも見逃せません。

伝統的なお菓子なら、硬い食感が特徴のよりよりや、中が空洞の一〇香(茂木一〇香本家)、五島列島名物のかんころ餅(真鳥餅店)、ちより、ぽると(ぽると総本舗)も長崎ならでは。クルス(小浜食糧)や長崎銘菓クルス3種詰合せ(小浜食糧)、長崎物語(菓舗唐草)、おたくさ(菓舗唐草)、長崎サブレ(長崎菓房)、九十九島せんぺい(九十九島グループ)といった焼き菓子も人気です。空港限定のじゃがメル(沖田製菓舗)や、珍しいポップコーン(ちゃんぽん味、カステラ味、ミルクセーキ味など)も話題性があります。

この記事では、日持ちするお菓子や通販の可否も含め、長崎でしか買えないお菓子を厳選してご紹介します。

  • 長崎限定で買える定番のお菓子がわかる
  • 長崎ならではのユニークなお菓子が見つかる
  • カステラ以外のおすすめスイーツがわかる
  • お土産選びのポイント(日持ちや予算)がわかる
目次

長崎でしか買えないお土産のお菓子(定番)

  • 長崎カステラの伝統と魅力
  • カステラ 小切れ0.6号(福砂屋)
  • フクサヤキューブ(福砂屋)の手軽さ
  • 松翁軒のチョコラーテとは
  • 硬さが魅力の「よりより」
  • ぽると(ぽると総本舗)の風味
  • 九十九島せんぺい(九十九島グループ)

長崎カステラの伝統と魅力

長崎のお土産として、長崎カステラは外せない定番中の定番です。その歴史は古く、16世紀にポルトガルから伝わったとされています。日本のカステラは、長崎で独自の発展を遂げました。

特徴は、しっとりとした生地と、底に敷かれたザラメ糖の食感です。熟練の職人が「手わざ」で焼き上げることで、きめ細かく、口どけの良い生地が生まれます。ザラメ糖は、生地に混ぜ込まれたものが時間とともになじみ、底に沈んで独特の食感を生み出すと言われています。

カステラ店ごとの違い

長崎市内には多くのカステラ店があり、それぞれに歴史や製法、味わいの特徴があります。例えば、福砂屋や松翁軒、文明堂などは「長崎三大カステラ」と呼ばれることもあり、それぞれに根強いファンがいます。お店ごとに食べ比べてみるのも、長崎旅行の醍醐味の一つです。

長崎でしか手に入らない本店限定のパッケージや、季節限定のカステラを展開しているお店も多いため、お土産選びの際はぜひチェックしてみてください。

カステラ 小切れ0.6号(福砂屋)

福砂屋の「カステラ 小切れ0.6号」は、長崎カステラの代表格であり、お土産として非常に人気が高い商品です。福砂屋は1624年(寛永元年)創業の老舗で、伝統の製法を今も守り続けています。

この商品の最大の魅力は、あらかじめ10切れにカットされている点です。包丁で切る手間がなく、すぐに食べられる手軽さが、お土産として喜ばれる理由の一つ。0.6号(360g)というサイズ感も、家庭用や少人数の職場へのお土産として最適です。

生地はしっとりとキメ細かく、卵の風味が豊かです。そして福砂屋の象徴とも言えるのが、底に残るたっぷりのザラメ糖。このザラメのシャリシャリとした食感が、カステラの甘みと絶妙なコントラストを生み出します。

パッケージも上品で、目上の方へのお土産としても安心して選べます。長崎市内の本店や主要な土産物店、百貨店などで購入可能です。

フクサヤキューブ(福砂屋)の手軽さ

フクサヤキューブは、伝統ある福砂屋が新しいスタイルで提案する、非常に人気のあるお土産です。これは、手のひらサイズのカラフルな小箱に、食べきりサイズのカステラが2切れ入ったものです。

最大の特徴は、その可愛らしいパッケージ手軽さです。箱の中にはカステラと小さなプラスチック製のフォークが同梱されており、いつでもどこでも手を汚さずに食べられるよう工夫されています。この利便性が、特に若い世代や、ばらまき用のお土産を探している方に支持されています。

中身のカステラは、もちろん伝統の製法で作られた本格的な味わい。ザラメ糖の食感もしっかりと楽しめます。パッケージの色も複数あり、季節限定のデザインが登場することもあります。

購入場所について

フクサヤキューブは非常に人気が高く、特に長崎空港や長崎駅では時間帯によって売り切れてしまうこともあります。見かけたら早めに購入しておくことをおすすめします。

価格も1個300円台(2025年時点)と手頃で、様々なシーンでのお土産に対応できる万能さが魅力です。

松翁軒のチョコラーテとは

松翁軒(しょうおうけん)も福砂屋、文明堂と並び称される長崎カステラの老舗の一つです。1681年(天和元年)創業と、非常に長い歴史を持っています。松翁軒のカステラは、上品な甘さとしっとりとした食感が特徴です。

その松翁軒で、定番のカステラと並んで人気なのが「チョコラーテ」です。これは、カステラ生地に良質なチョコレートをたっぷりと練り込んだ、濃厚な味わいのお菓子です。チョコレートの風味とカステラの食感が融合し、底にはクルミとレーズンがアクセントとして加えられています。

普通のカステラとはひと味違う、リッチで奥深い味わいが特徴。甘すぎず、カカオのほろ苦さも感じられるため、コーヒーや紅茶はもちろん、洋酒との相性も抜群です。

チョコラーテは、松翁軒が明治時代に生み出したと言われています。伝統を守りつつも新しい味を追求する、老舗の革新性が感じられる一品ですね。チョコレート好きな方へのお土産に特におすすめです。

長崎市内の本店や主要な土産物店で購入可能です。本店には喫茶室も併設されており、そちらで味わうこともできます。

硬さが魅力の「よりより」

「よりより」は、カステラやちゃんぽんと同じく、長崎を代表する伝統的なお菓子の一つです。そのルーツは中国にあり、「麻花(マファール)」とも呼ばれています。

小麦粉と砂糖、かん水などを混ぜた生地を、その名の通り「よりより」とねじり合わせ、油で揚げて作られます。最大の特徴は、非常に硬い食感です。初めて食べる人は驚くかもしれませんが、その硬さこそが「よりより」の魅力。

噛みしめるほどに、素朴な小麦の甘みと香ばしさが口の中に広がります。ほんのりとした甘さで、後を引く美味しさがあります。

歯に注意!

本当に硬いため、歯が弱い方や小さなお子様は注意が必要です。無理にかじらず、少しずつ割ったり、口の中でゆっくりとふやかしたりしながら食べるのがおすすめです。飲み物と一緒に楽しむと良いでしょう。

新地中華街をはじめ、長崎市内の多くのお土産物店で販売されています。製造元によって少しずつ硬さや甘さが異なるため、お気に入りを見つけるのも楽しいです。日持ちがするのもお土産として嬉しいポイントです。

ぽると(ぽると総本舗)の風味

「ぽると」は、長崎県佐世保市に本店を構える「ぽると総本舗」の代表銘菓です。カステラとはまた違った、長崎の和洋折衷文化を感じさせるお菓子として、地元で長く愛されています。

このお菓子は、しっとりとしたビスケット生地で、柚子風味のようかんをサンドしたものです。名前の由来は、ポルトガルの港町「ポルト」から来ています。

サクッとしたビスケットの食感と、ようかんの柔らかな甘み、そして後から追いかけてくる爽やかな柚子の香りが絶妙なハーモニーを奏でます。上品な味わいで、緑茶にもコーヒーにもよく合います。

「ぽると」には、通常のようかんのものの他に、チョコレートでコーティングされた「ぽると(しょこら)」や、季節限定の味(例:抹茶やいちごなど)が登場することもあります。長崎駅や長崎空港、佐世保市内の店舗などで購入可能です。

個包装になっているため、ばらまき用のお土産としても非常に便利です。

九十九島せんぺい(九十九島グループ)

「九十九島せんぺい(くじゅうくしませんぺい)」は、佐世保市の九十九島グループ(旧:九十九島せんぺい本舗)が製造・販売する銘菓です。長崎県内、特に佐世保エリアのお土産として絶大な人気を誇ります。

「せんぺい」という名前ですが、米ではなく小麦粉をベースにした洋風のせんべい(クッキーに近い)です。六角形の形状は、縁起の良い亀の甲羅をモチーフにしています。

最大の特徴は、生地に散りばめられたピーナッツ(落花生)です。このピーナッツが九十九島の島々を表現していると言われています。パリッとした軽い食感の生地と、香ばしいピーナッツの風味が相性抜群で、素朴ながらも飽きのこない美味しさです。

発売から70年以上経つ今も変わらぬ製法で作られており、モンドセレクションの最高金賞を連続受賞するなど、その品質は世界的に認められています。日持ちも長く、個包装になっているため、職場などへのお土産にも最適です。

長崎でしか買えないお土産のお菓子(限定品)

  • ミルクセーキカステラ(和泉屋)
  • 喫茶セヴィリヤ レモンケーキ(松翁軒)
  • ノスドール(ママン・ガトー)の洋菓子
  • カスタードクッキー 長崎南蛮ココア
  • ひとくち巻き(白水堂)の食べやすさ
  • 坂道コロコロ(白水堂)
  • 珈琲蘭倶度紗(白十字パーラー)

ミルクセーキカステラ(和泉屋)

和泉屋の「ミルクセーキカステラ」は、長崎でしか買えないお土産の中でも特に人気のある限定品です。このお菓子は、JR長崎駅構内の「長崎街道かもめ市場」にある和泉屋の店舗でしか購入できません。

長崎名物の一つである「食べるミルクセーキ」の味わいをカステラで再現したユニークな商品です。ミルクセーキは、長崎の喫茶店ではシャーベット状で提供されることが多い、ご当地スイーツです。

このカステラは、封を開けると練乳と卵の甘い香りがふわりと広がります。生地はしっとりとしており、ミルクセーキの懐かしい甘みが口いっぱいに楽しめます。パッケージもレトロで可愛らしく、長崎駅限定という特別感がお土産にぴったりです。

売り切れに注意

長崎駅限定ということもあり、非常に人気が高い商品です。午後になると売り切れてしまうことも多いため、見つけたら早めに確保することをおすすめします。

喫茶セヴィリヤ レモンケーキ(松翁軒)

カステラの老舗、松翁軒の本店。その2階にある「喫茶セヴィリヤ」は、レトロで重厚な雰囲気が魅力の喫茶室です。ここでしか味わえない、そして原則としてこの場所でしか購入できないのが「喫茶セヴィリヤ レモンケーキ」です。

これは、松翁軒が喫茶室のために特別に作っているお菓子で、一般的なレモンケーキとは一線を画す上品な味わいです。しっとりとしたパウンドケーキ生地に、長崎県産のレモンピールが練り込まれており、爽やかな香りが特徴です。

上からコーティングされたレモン風味のチョコレートは、甘さと酸味のバランスが絶妙。懐かしさの中にも、老舗の技術が光る洗練された味わいを楽しめます。

お土産用としてテイクアウトも可能ですが、購入できるのは松翁軒本店(1階の売店または2階の喫茶)のみとされています。長崎の中心部、観光スポットからもアクセスしやすい場所にあるため、ぜひ立ち寄ってみてください。

クラシカルなパッケージも魅力の一つで、特別感のある長崎のお土産を探している方に最適です。

ノスドール(ママン・ガトー)の洋菓子

「ノスドール」は、長崎市の洋菓子店「ママン・ガトー」が手掛ける、知る人ぞ知る長崎の銘菓です。地元で長く愛されているこのお菓子は、観光客にはまだあまり知られていない、長崎でしか買えない貴重なお土産の一つと言えます。

「ノスドール」は、アーモンドプードルをふんだんに使った生地で、特製のクリームをサンドした焼き菓子です。生地はサクッとしていながらも、中はしっとり。サンドされたクリームは、バタークリームをベースにしていると思われ、コクがありながらも軽い口当たりです。

プレーンのほか、チョコレート味など数種類のフレーバーがあります。派手さはありませんが、一度食べると忘れられない、丁寧な手仕事が感じられる上品な美味しさです。

「ママン・ガトー」の店舗は長崎市内にありますが、観光の中心地からは少し離れている場合があります。しかし、その手間をかけてでも手に入れる価値のあるお菓子です。地元の人に愛される本物のお土産を探している方におすすめします。

カスタードクッキー 長崎南蛮ココア

アイラブカスタード ヌフヌフ(I LOVE CUSTARD neuf neuf)は、カスタードスイーツの専門店です。福岡に本店がありますが、長崎限定の商品も展開しており、それがお土産として人気を集めています。

「カスタードクッキー 長崎南蛮ココア」は、長崎県内の店舗(長崎駅や長崎空港など)でしか手に入らない限定品です。このクッキーは、ほろ苦いブラックココアクッキーで、優しい甘さのカスタード風味チョコレートをサンドしています。

パッケージには、長崎の南蛮文化を思わせるレトロモダンなデザインが施されています。サクサクのココアクッキーと、まろやかなカスタードチョコのコントラストが絶妙で、甘すぎないため大人のティータイムにもぴったりです。

長崎駅や長崎空港のお土産物店で購入できるため、旅行の最後に買いやすいのも嬉しいポイントですね。個包装になっているので、ばらまき用にも適しています。

ひとくち巻き(白水堂)の食べやすさ

白水堂(はくすいどう)は、長崎で有名な桃カステラなどを手掛ける老舗の和菓子店です。その白水堂が販売する「ひとくち巻き」は、手軽に食べられるお土産として人気があります。

これは、薄いどら焼きのような皮で、小さくカットしたカステラを巻いたお菓子です。カステラをさらに一手間加えた、長崎ならではのユニークな発想が光ります。

しっとりとした皮と、ふんわりとしたカステラの食感が同時に楽しめます。カステラはプレーンのほか、抹茶味やいちご味などがアソートになっていることが多く、一度に色々な味を試せるのも魅力です。

その名の通り「ひとくち」サイズで食べやすく、個包装になっているため、職場などで配るお土産に最適です。長崎駅のお土産物店などで見かけることができます。

坂道コロコロ(白水堂)

前述の「ひとくち巻き」と同じく、白水堂が手掛けるお菓子に「坂道コロコロ」があります。長崎の象徴的な風景である「坂道」をモチーフにした、ネーミングも可愛らしいお菓子です。

これは、小さな球状の焼き菓子で、味は複数展開されています。例えば、カステラ風味のものや、チーズ風味、ココア風味などがあるようです。サクサクとしたクッキーのような食感で、ついつい手が伸びる美味しさです。

「坂道コロコロ」という名前の通り、コロコロとした見た目が特徴で、パッケージも長崎の風景が描かれた可愛らしいデザイン。長崎でしか手に入らない、ちょっと珍しいお菓子を探している方におすすめです。

白水堂のお菓子は、長崎駅構内のお土産物店「長崎街道かもめ市場」などで取り扱いがあります。桃カステラの有名店ですが、こうした可愛らしい焼き菓子もぜひチェックしてみてください。

珈琲蘭倶度紗(白十字パーラー)

「珈琲蘭倶度紗(コーヒーラングドシャ)」は、長崎の老舗フルーツパーラー「白十字パーラー」が手掛けるお菓子です。「白十字パーラー」は、特に「ぽると」で有名な「ぽると総本舗」が運営しています。

このお菓子は、コーヒー風味のラングドシャクッキーで、ホワイトチョコレートをサンドしたものです。サクッと軽い食感のクッキー生地には、香り高いコーヒーが練り込まれています。

中のホワイトチョコレートのまろやかな甘さと、クッキーのほろ苦さが絶妙にマッチし、上品な味わいを生み出しています。「蘭倶度紗」という当て字も、異国情緒あふれる長崎らしいユニークさがあります。

長崎駅や長崎空港のお土産物店で購入可能です。個包装で日持ちもするため、お土産として非常に優秀です。コーヒー好きな方への贈り物にも喜ばれるでしょう。

長崎でしか買えないお土産のお菓子(ユニーク)

  • 中が空洞?一〇香(茂木一〇香本家)
  • 素朴な味わい「かんころ餅(真鳥餅店)」
  • 伝統菓子「かす巻き(藤田チェリー豆総本店)」
  • クルス(小浜食糧)の食感
  • 長崎銘菓クルス3種詰合せ(小浜食糧)
  • 長崎物語(菓舗唐草)
  • パイ菓子「おたくさ(菓舗唐草)」
  • 長崎サブレ(長崎菓房)
  • ご当地ポップコーン(ちゃんぽん味など)
  • 空港限定「じゃがメル(沖田製菓舗)」

中が空洞?一〇香(茂木一〇香本家)

「一〇香(いっこっこう)」は、長崎の伝統菓子の中でも特にユニークな存在です。そのルーツは中国にあるとされ、茂木(もぎ)地区の「茂木一〇香本家」が有名です。

見た目は丸い焼きまんじゅうのようですが、最大の特徴は中身が空洞であること。これは、焼く過程で生地に含まれる水飴や黒糖蜜が膨張し、皮の内側に張り付くことで生まれる現象です。

一口食べると、パリッとした香ばしい皮の食感と、内側に張り付いた黒糖や生姜の風味がじゅわっと広がります。外側には白ゴマがまぶされており、香ばしさを一層引き立てています。

「一口食べると香ばしい」ことから、その名が付いたと言われています。甘いお菓子が苦手な方にもおすすめできる、香ばしさが際立つお菓子です。日持ちも長く、常温で持ち運べるためお土産に最適です。

素朴な味わい「かんころ餅(真鳥餅店)」

「かんころ餅」は、長崎県の五島列島を代表する郷土菓子です。「かんころ」とは、五島地方の方言で、サツマイモを薄く切って天日干ししたもののことを指します。

この「かんころ」を蒸してもち米と一緒につきあげたものが、かんころ餅です。サツマイモの自然な甘みと、もち米のモチモチとした食感が特徴で、素朴ながらも奥深い味わいがあります。

真鳥餅店をはじめ、多くのお店が製造しており、よもぎ入りやごま入りなどのバリエーションもあります。

食べ方について

購入した時点では柔らかいですが、時間が経つと硬くなります。硬くなった場合は、オーブントースターやフライパンで軽く焼くと、外はカリッと、中はモチモチの食感が蘇り、香ばしさも増して非常に美味しくいただけます。バターで焼くのもおすすめです。

長崎市内のお土産物店でも広く取り扱われており、長崎の伝統的な味を家庭で楽しめます。

伝統菓子「かす巻き(藤田チェリー豆総本店)」

「かす巻き」は、長崎県、特に島原地方や対馬地方で古くから親しまれている伝統的な和菓子です。その名の通り、カステラ生地であんこを巻いた、和風のロールケーキのようなお菓子です。

島原の「藤田チェリー豆総本店」など、様々なお店で作られています。しっとりとしたカステラ生地と、たっぷりのあんこ(こしあんやつぶあん)の組み合わせは、あんこ好きにはたまらない一品です。

カステラ生地の表面にザラメ糖がまぶされていることもあり、食感のアクセントになっています。一本まるごと売られていることが多いですが、お土産用にカットされて個包装になったものもあります。

カステラとあんこという、日本の甘味の「王道」を組み合わせたようなお菓子ですね。長崎市内のお土産物店でも見かけることがありますので、ぜひ探してみてください。

クルス(小浜食糧)の食感

「クルス」は、長崎県雲仙市小浜町に本社を置く小浜食糧が製造する、長崎の代表的なお菓子の一つです。ポルトガル語で「十字架」を意味する名前の通り、お菓子の表面には十字架の模様が刻まれています。

これは、パリッとした食感の薄いせんべい生地で、ホワイトチョコレートをサンドしたお菓子です。洋風せんべいの一種ですが、クルスの最大の特徴は、チョコレートに加えられた生姜(しょうが)の風味です。

ホワイトチョコレートのまろやかな甘さの中に、生姜の爽やかな香りとピリッとした辛さがほのかに感じられ、非常に上品な後味を生み出しています。この絶妙なバランスが、クルスが長く愛され続ける理由です。

個包装で日持ちも長く、パッケージデザインもレトロで可愛らしいため、ばらまき用のお土産として非常に人気があります。

長崎銘菓クルス3種詰合せ(小浜食糧)

定番の「クルス」を楽しんだら、他のフレーバーも試してみたくなるものです。そこでお土産として人気なのが、「長崎銘菓クルス3種詰合せ」です。

これは、定番のホワイトチョコレート味に加えて、他の人気フレーバーを詰め合わせたセット商品です。内容は時期によって異なる場合もありますが、一般的には以下のフレーバーが含まれていることが多いです。

  • クルス(ホワイトチョコ):定番の生姜風味。
  • クルス(珈琲):長崎の出島から伝わったとされるコーヒーを使用。ほろ苦いコーヒー風味の生地とチョコの組み合わせ。
  • クルス(いちご):甘酸っぱいいちご風味のチョコレートをサンドしたもの。

一度に3つの味を楽しめるため、お得感があり、お土産として渡した際にも選ぶ楽しさを提供できます。長崎空港や長崎駅のお土産物店などで広く取り扱われています。

長崎物語(菓舗唐草)

「長崎物語」は、長崎市の「菓舗唐草(かほからくさ)」が製造・販売する、上品な洋風焼き菓子です。同じく唐草が手掛ける「おたくさ」と並び、長崎土産の定番として知られています。

このお菓子は、しっとりとした小さなバームクーヘンの中央に、クリームを詰めたものです。バームクーヘン生地はきめ細かく、中央のクリームはまろやかでコクがあります。クリームにはオレンジピールが練り込まれており、爽やかな香りがアクセントになっています。

一口サイズで食べやすく、個包装になっているため、お土産に最適です。包装紙には、長崎からオランダ船でジャカルタ(旧バタヴィア)へ送られた日本女性「お春」の悲しい手紙「じゃがたら文」がデザインされており、長崎の歴史ロマンを感じさせます。

パイ菓子「おたくさ(菓舗唐草)」

「おたくさ」は、前述の「長崎物語」と同じ「菓舗唐草」の代表銘菓です。これは、あじさいの花びらをかたどった、サクサクのパイ菓子です。

「おたくさ」という名前は、長崎に来たシーボルトが、愛する日本人女性「お滝さん」の名前にちなんで、あじさいに「ハイドランゲア・オタクサ」という学名をつけようとしたというロマンチックな逸話に由来しています。

薄く焼き上げられたパイ生地は、非常に軽やかでサクサクとした食感。表面には砂糖がまぶされており、優しい甘さが口に広がります。シンプルながらも洗練された味わいで、何枚でも食べられてしまう美味しさです。

箱入りの枚数もバリエーションが豊富で、日持ちもするため、あらゆるお土産のニーズに対応できます。長崎の歴史とロマンを感じられる、素敵なお菓子です。

長崎サブレ(長崎菓房)

「長崎サブレ」は、長崎菓房が手掛ける焼き菓子で、長崎らしいモチーフが可愛らしいお土産として人気です。

サブレの形は、長崎の教会の窓(ステンドグラス)をモチーフにしていると言われています。ミルク風味の素朴で優しい味わいのサブレで、サクサクとした食感が楽しめます。

パッケージにも長崎の風景やステンドグラスがデザインされており、異国情緒を感じさせます。価格も比較的手頃で、個包装になっているため、ばらまき用のお土産としても重宝します。

長崎空港や長崎駅のお土産物店でよく見かける定番商品の一つです。カステラ以外の焼き菓子を探している場合に、良い選択肢となるでしょう。

ご当地ポップコーン(ちゃんぽん味など)

長崎のお土産として、少し変わったものを探している方におすすめなのが、ご当地風味のポップコーンです。長崎の名物グルメの味をポップコーンで再現したもので、話題性抜群です。

代表的なフレーバーとしては、以下のようなものがあります。

  • ちゃんぽん味:長崎のソウルフード、ちゃんぽんのスープの風味を再現。塩気と魚介の旨味が感じられる、スナック感覚のポップコーンです。
  • カステラ味:カステラの優しい卵と砂糖の甘さをキャラメルコーティングなどで再現したもの。
  • ミルクセーキ味:長崎の「食べるミルクセーキ」の練乳風味を再現した甘いポップコーン。

これらのポップコーンは、長崎空港やハウステンボスのお土産物店などで見かけることが多いです。長崎でしか買えないユニークなお菓子として、友人や家族を驚かせるのも楽しいかもしれません。

空港限定「じゃがメル(沖田製菓舗)」

沖田製菓舗の「じゃがメル」は、長崎空港限定で販売されている、非常に人気のあるお菓子です。

長崎県は北海道に次ぐジャガイモの産地であり、その長崎県産のジャガイモを使ったポテトチップスに、生キャラメルをコーティングしたものです。「じゃがいも」と「キャラメル」を合わせて「じゃがメル」というユニークな名前が付けられています。

ザクザクとしたポテトチップスの食感と、塩気。そこに、口の中でとろける濃厚な生キャラメルの甘さが組み合わさり、「甘じょっぱい」味わいがクセになります。

入手困難な人気商品

長崎空港限定であり、テレビなどで紹介されたこともあって、非常に人気が高い商品です。入荷してもすぐに売り切れてしまうことが多く、「幻のお土産」とも呼ばれています。空港で見かけたら、迷わず手に入れることを強くおすすめします。

長崎でしか買えないお土産のお菓子(スイーツ)

  • ひんやり美味しいカステラアイス(ニューヨーク堂)
  • 見た目も美しい南山手ステンドグラスプリン
  • 長崎 カステラぷりん(まえだ)
  • びわ娘(長崎異人堂)
  • クリームチーズタルト(タンテ・アニー)
  • 佐世保銘菓「ちより」

ひんやり美味しいカステラアイス(ニューヨーク堂)

ニューヨーク堂の「カステラアイス」は、長崎の暑い季節にぴったりの、ひんやりとしたスイーツ土産です。長崎市内でアイスクリームの製造・販売を行う老舗、ニューヨーク堂の人気商品です。

その名の通り、自社製のカステラ生地で、こだわりのアイスクリームをサンドしたものです。カステラはアイス専用に焼かれたもので、冷凍しても硬くならず、しっとりとした食感を保っています。もちろん底にはザラメも残っています。

アイスクリームも、バニラ、抹茶、チョコ、ストロベリー、長崎名物の「びわ」など、様々なフレーバーがあります。

持ち帰りには注意

アイスクリームですので、持ち帰りにはドライアイスや保冷バッグが必要です。長距離の移動には向きませんが、店舗や長崎空港などでは発送サービスも行っています。長崎市内の店舗では、その場で食べることも可能です。

カステラとアイスという、長崎ならではの美味しい組み合わせをぜひ試してみてください。

見た目も美しい南山手ステンドグラスプリン

「南山手ステンドグラスプリン」は、長崎の観光名所・大浦天主堂の近くに本店を構える「長崎南山手プリン」の看板商品です。その美しい見た目がSNSなどで話題となり、一躍人気のお土産となりました。

プリンは濃厚でなめらかな口当たり。その上に、大浦天主堂のステンドグラスをイメージした、色鮮やかなジュレが乗っています。このジュレは、バタフライピー(青)やローゼル(赤)など、天然素材で色付けされており、見た目だけでなく味わいも爽やかです。

ジュレの層とプリンの層を一緒に食べると、濃厚なプリンの味わいにジュレの酸味が加わり、絶妙なバランスを楽しめます。

長崎市内の店舗(本店、眼鏡橋店、長崎駅店)で購入可能です。要冷蔵の商品ですが、保冷剤も付けてもらえるため、近距離であれば持ち帰りも可能です。長崎らしい、写真映えするお土産として最適です。

長崎 カステラぷりん(まえだ)

御菓子処まえだの「長崎カステラぷりん」は、カステラの風味をプリンで表現した、新感覚の長崎土産です。モンドセレクション金賞を受賞するなど、その美味しさも評価されています。

このプリンは、カステラに使われる長崎県産の「太陽卵」を使用しており、濃厚でコクのある味わいが特徴です。プリン自体がカステラ風味に仕上げられています。

最大の特徴は、別添えの「ザラメル」ソースです。これは、カステラのザラメをイメージして作られたカラメルソースで、プリンにかけると、ザラメのジャリジャリとした食感とカラメルのほろ苦さが加わり、まさしく「カステラのようなプリン」が完成します。

常温で日持ちがする商品(2025年時点)であり、持ち運びしやすいのも大きな魅力です。長崎駅や長崎空港などで広く販売されています。

びわ娘(長崎異人堂)

長崎県は「びわ」の生産量が日本一としても知られています。その長崎県産のびわを使ったお菓子も、お土産として非常に人気があります。

長崎異人堂の「びわ娘(びわむすめ)」は、可愛らしいネーミングと見た目が特徴のお菓子です。これは、びわの果肉が入ったゼリーを、しっとりとしたカステラ生地で包んだものです。

カステラの優しい甘さと、びわゼリーの瑞々しく甘酸っぱい風味が口の中で一体となります。冷やして食べると、より一層美味しくいただけます。

同じくびわを使ったお菓子として、びわの果実が丸ごと入った「茂木ビワゼリー(茂木一〇香本家)」も定番ですが、この「びわ娘」はカステラと組み合わせている点が長崎らしいと言えます。個包装になっているため、配りやすいのもポイントです。

クリームチーズタルト(タンテ・アニー)

「タンテ・アニー」は、長崎・ハウステンボスに本店を構えるチーズケーキ専門店です。「タンテ・アニー」とはオランダ語で「アニーおばさん」という意味。ハウステンボスのお土産として長年愛されています。

「クリームチーズタルト」は、その看板商品の一つです。サクサクのタルト生地の上に、濃厚でクリーミーなチーズフィリングがたっぷり乗っています。チーズのコクと酸味、タルトの香ばしさのバランスが取れた、王道の美味しさです。

ハウステンボス内はもちろん、長崎空港や長崎駅のお土産物店でも購入可能です。チーズケーキ好きな方へのお土産として、間違いのない一品と言えるでしょう。

佐世保銘菓「ちより」

「ちより」は、長崎県佐世保市の老舗和菓子店「白十字パーラー」(ぽると総本舗)が手掛ける、地元で長く愛されている銘菓です。

これは、アーモンド粉末を使った「ダックワーズ」生地に似た、メレンゲベースの焼き菓子です。表面はサクッとしていますが、中はふんわり、あるいは少しねっちりとした独特の食感が特徴です。

生地には刻んだナッツ(アーモンドやピーナッツなど)が入っており、香ばしい風味がアクセントになっています。シンプルながらも、メレンゲとナッツの風味が後を引く美味しさです。

長崎市内では見かけることが少ないかもしれませんが、佐世保方面を訪れる際や、長崎駅・空港の品揃え豊富な店舗では手に入る可能性があります。知る人ぞ知る、通なお土産としておすすめです。

長崎でしか買えないお土産のお菓子(選び方)

  • 日持ち・賞味期限で選ぶ
  • 通販での購入は可能か
  • 予算2000円以内で探す
  • 満足のいく長崎でしか買えないお土産のお菓子を選ぼう

日持ち・賞味期限で選ぶ

長崎でしか買えないお菓子をお土産に選ぶ際、「日持ち」や「賞味期限」は非常に重要なポイントです。特に職場などで配る場合は、すぐに渡せるとは限らないため、ある程度日持ちがするものを選ぶと安心です。

【日持ちするお菓子の例】

お菓子の種類日持ちの目安
クルス、九十九島せんぺい、おたくさ製造から1ヶ月以上(長いもので数ヶ月)
カステラ(真空パックなど)製造から数週間〜1ヶ月程度
よりより、一〇香製造から1〜3ヶ月程度
長崎カステラぷりん(常温タイプ)製造から数ヶ月

生菓子や要冷蔵品に注意

一方で、カステラアイス南山手ステンドグラスプリンのような要冷蔵・要冷凍のスイーツは、持ち帰りに時間がかかると品質が落ちてしまいます。また、添加物不使用をうたう伝統的なカステラ(福砂屋など)は、賞味期限が製造から1週間〜10日程度と短い場合が多いので注意が必要です。

渡す相手やシチュエーションを考え、適切なお菓子を選びましょう。

通販での購入は可能か

「長崎でしか買えない」と思って購入したお菓子が、後で通販(オンラインショップ)でも簡単に手に入ることが分かると、少し残念に思うかもしれません。

実際、カステラ(福砂屋、松翁軒など)やクルス、長崎物語、ぽると、九十九島せんぺいなど、定番のお土産の多くは、各メーカーの公式サイトや大手通販サイトで購入可能です。

もちろん、現地で購入するからこそ意味があるという考え方もありますが、もし「本当に現地でしか手に入らないもの」にこだわりたい場合は、以下の商品が狙い目です。

現地購入の希少性が高いお菓子

  • じゃがメル(沖田製菓舗):原則、長崎空港限定販売。
  • ミルクセーキカステラ(和泉屋):原則、JR長崎駅限定販売。
  • 喫茶セヴィリヤ レモンケーキ(松翁軒):原則、松翁軒本店限定。
  • カステラアイス、南山手ステンドグラスプリン:要冷凍・要冷蔵のため、通販は可能でも現地での手軽な持ち帰りとは異なります。

通販の可否も、お土産の「特別感」を演出する要素の一つとして考慮してみると良いでしょう。

予算2000円以内で探す

お土産選びには予算も重要です。長崎でしか買えないお菓子は、予算2000円以内でも魅力的な選択肢が豊富にあります。

【予算2000円以内で購入しやすいお菓子の例】

  • カステラ 小切れ0.6号(福砂屋):約1,800円前後(2025年時点)。定番で満足度が高いです。
  • クルスや長崎物語、おたくさの詰合せ:1,000円〜2,000円程度で様々なサイズの箱が選べます。
  • フクサヤキューブ(5個入りなど):1個300円台なので、5個入りでも2,000円以内で収まります。
  • ぽるとや九十九島せんぺい:1,000円台で十分な量の箱入りが購入可能です。
  • よりよりや一〇香、かんころ餅:これらは単価が比較的安価なため、複数種類を組み合わせても2,000円以内に収めやすいです。

2,000円の予算があれば、長崎の定番菓子はほとんど選択肢に入ってきますね。ご家族向けならカステラ1本、職場向けなら個包装の詰め合わせなど、シーンに合わせて選べます。

長崎空港や長崎駅のお土産物店では、様々なメーカーの商品を一度に比較できるため、予算内で最適なお土産を見つけやすいでしょう。

満足のいく長崎でしか買えないお土産のお菓子を選ぼう

長崎には、歴史と異国情緒が育んだ、ここでしか買えない魅力的なお菓子がたくさんあります。今回の記事でご紹介したお土産を参考に、ぜひお気に入りを見つけてください。

  • 長崎カステラは定番中の定番
  • 福砂屋のカステラ小切れやフクサヤキューブは手軽
  • 松翁軒のチョコラーテは濃厚な味わい
  • よりよりは硬い食感が特徴の伝統菓子
  • ぽるとは柚子風味の和洋折衷菓子
  • 九十九島せんぺいはピーナッツが香ばしい
  • ミルクセーキカステラは長崎駅限定品
  • 喫茶セヴィリヤのレモンケーキは本店限定
  • クルスは生姜風味のホワイトチョコが特徴
  • 一〇香は中が空洞の不思議な食感
  • かんころ餅は五島列島の素朴な味
  • カステラアイスはひんやりスイーツ
  • 南山手ステンドグラスプリンは見た目が華やか
  • じゃがメルは長崎空港限定の人気商品
  • 日持ちや通販の可否も確認してお土産を選ぼう

定番から限定品、ユニークなものまで、渡す相手の顔を思い浮かべながら選ぶ時間も、長崎旅行の素敵な思い出の一部となるはずです。

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