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お餅でパンケーキをホットケーキミックスなしでしっとりと作るコツ!

お家にホットケーキミックスがない時でも、「餅パンケーキ」を諦める必要はありません。ご家庭にある小麦粉、特に薄力粉を使えば、実は簡単に作れるんです。卵なし牛乳なし、さらにはベーキングパウダーなしのレシピも存在します。ヨーグルトを加えてふわふわにしたり、工夫次第でしっとりもっちりとした、まさにお餅のようなふわもち食感のパンケーキが楽しめます。以前テレビ番組のヒルナンデスで紹介されたようなテクニックも活用しながら、オリジナルのパンケーキ作りに挑戦してみましょう。

この記事で分かること

・ホットケーキミックスなしでパンケーキを作る基本

・家にある材料で代用する方法(卵なし・牛乳なし等)

・ふわふわ、またはもっちり食感を出すテクニック

・テレビで紹介されたプロの裏ワザ

目次

餅食感?パンケーキ ホットケーキミックスなし

・小麦粉で代用する基本

・薄力粉を使うのがおすすめ

・ベーキングパウダーなしの場合

・卵なしでも美味しく作る

・牛乳なしでも作れる方法

小麦粉で代用する基本

ホットケーキミックスが手元になくても、小麦粉さえあれば、美味しいパンケーキを作ることは十分に可能です。市販のホットケーキミックスは、基本的に小麦粉、砂糖、そして生地を膨らませるためのベーキングパウダー(膨らし粉)、さらにバニラなどの香料や粉末油脂が予め配合された(プレミックスされた)便利な粉です。

つまり、ご家庭でパンケーキを作る際は、ベースとなる小麦粉(主に薄力粉)に、これらの材料を自分で加えて配合すれば、ホットケーキミックスを使った時と同じような仕上がりを再現できるのです。

基本的な配合の目安としては、以下の通りです。この比率を覚えておけば、様々なアレンジの土台として活用できます。

【ポイント】

基本的なパンケーキの材料(作りやすい分量 約2〜3枚分)

・小麦粉(薄力粉):100g

・砂糖:大さじ2~3(約20g~30g)

・ベーキングパウダー:小さじ1(約4g)

・卵:1個(Mサイズ)

・牛乳(または水):80ml~100ml

・(お好みで)バニラエッセンス:少々

・(コク出しに)溶かしバターまたはサラダ油:大さじ1

【/ポイント】

この基本配合が、ミックス粉に頼らないパンケーキ作りの出発点となります。砂糖の量はお好みで調整してください。甘さ控えめにして、食事系のパンケーキ(ベーコンや卵と合わせる)にする場合は、砂糖を大さじ1程度に減らしても良いでしょう。

薄力粉を使うのがおすすめ

小麦粉には、含まれるタンパク質(グルテン)の量によって強力粉、中力粉、薄力粉といった種類があります。パンケーキ作りにおいて、ふんわりとした軽い食感を求めるならば、薄力粉を使用するのが最も一般的であり、おすすめです。

なぜなら、薄力粉はグルテンの含有量が少なく、生地を混ぜた際に粘り気が出にくいため、焼き上がりがふんわりと柔らかく、口どけの良い食感に仕上がりやすいからです。

農林水産省のウェブサイトでも、小麦粉はタンパク質の含有量によって分類されると説明されています。

(↓表は横にスクロールできます)

| 小麦粉の種類 | タンパク質含有量(目安) | 主な用途 | パンケーキ使用時の食感 |

|—|—|—|—|

| 強力粉 | 12%前後 | パン、ピザ生地、餃子の皮 | もっちり感が非常に強く、弾力があり硬めの仕上がり。パンに近い食感。 |

| 中力粉 | 9%前後 | うどん、お好み焼き | 薄力粉と強力粉の中間。ややもっちりとした弾力が出る。 |

| 薄力粉 | 8%前後 | ケーキ、クッキー、天ぷら | グルテンが少なく、ふんわり、さっくりと軽い食感に仕上がる。 |

(出典:農林水産省「用途(ゆうと)で分けられる小麦粉(こむぎこ)の種類(しゅるい)」などを参考に作成)

もし、カフェで出てくるような「もっちり感」を強く出したい場合は、薄力粉に少量の中力粉や強力粉、あるいは後述する片栗粉などをブレンドする方法もあります。しかし、基本的なパンケーキ作りにおいては、まず薄力粉を選ぶのが失敗しないコツと言えるでしょう。

ベーキングパウダーなしの場合

パンケーキをふっくらと厚みのある状態に膨らませるためには、化学の力で炭酸ガスを発生させるベーキングパウダー(膨らし粉)がほぼ必須です。しかし、もしベーキングパウダーを切らしてしまっていても、諦める必要はありません。いくつかの代用方法が存在します。

1. 卵白を泡立てる(メレンゲ)

最も効果的で、本格的な仕上がりが期待できる方法が、卵白をしっかりと泡立ててメレンゲを作ることです。

卵を卵黄と卵白に分け、卵白(ボウルに水分や油分がついていないことを確認)に、レシピ中の砂糖の一部(または全量)を数回に分けて加えながら、ハンドミキサーなどでツノが立つまで固く泡立てます。

別のボウルで卵黄、小麦粉、牛乳などの他の材料を混ぜ合わせておき、そこに最後にメレンゲを加えます。この時、==泡を潰さないようにゴムベラで底からすくうようにさっくりと混ぜ合わせる==のが最大のポイントです。

この方法を使えば、ベーキングパウダーなしでも、空気の力で生地が膨らみ、まるでスフレパンケーキのようなふわふわの食感が得られます。

2. 炭酸水(無糖)を使う

生地に加える牛乳や水の一部、または全量を*炭酸水(無糖)*に置き換える方法もあります。炭酸水に含まれる炭酸ガスが、加熱によって膨張し、生地を膨らませる手助けをします。ただし、メレンゲやベーキングパウダーを使った時ほどの劇的な膨らみは期待できないかもしれません。

3. 重曹(ベーキングソーダ)を使う

ベーキングパウダーの主成分の一つである重曹(じゅうそう)も使用可能です。ただし、重曹はアルカリ性であるため、そのまま使うと生地が黄色っぽくなり、特有の苦味えぐみを感じることがあります。

【注意】

重曹を使用する場合、量はベーキングパウダーの半分程度(小さじ1/2程度)にしてください。そして、その苦味を中和させるために、生地にヨーグルト、レモン汁、お酢などの==酸性の食材を少量加える==ことが不可欠です。酸とアルカリが中和反応を起こすことで炭酸ガスが発生し、苦味も抑えられます。入れすぎると風味が大きく損なわれるため、注意深い調整が必要です。(出典:日清製粉グループ「ベーキングパウダーと重曹(炭酸水素ナトリウム)の違い」などを参考に)

【/注意】

卵なしでも美味しく作る

卵アレルギーをお持ちの方や、冷蔵庫に卵がなかった場合でも、パンケーキ作りは可能です。卵は生地にコク風味きれいな黄色を与え、さらに水分と油分を繋ぎ合わせる(乳化させる)ことで、生地をまとまりやすくする重要な役割を持っています。幸い、これらの役割は他の食材で代用することができます。

卵なしレシピでよく使われる代用食材:

・絹ごし豆腐:卵1個(約50g)の代わりに、同量程度の絹ごし豆腐(水切り不要)を滑らかに潰して加えます。豆腐のタンパク質と保湿性が、生地をしっとり、もっちりとした食感に仕上げてくれます。

・バナナ:完熟バナナ1/2本程度をフォークなどでよく潰して加えます。バナナのペクチンが生地を繋ぎ、自然な甘みと豊かな香りがプラスされます。

・マヨネーズ:大さじ1程度を加えます。マヨネーズの主原料は卵黄、植物油、酢であり、特に卵黄に含まれる「レシチン」という成分が強力な乳化作用を持っています。これが卵の代わりとなり、生地をふんわりとまとめ上げます。

(会話風)著者:マヨネーズを入れると味が心配になるかもしれませんが、大丈夫です!マヨネーズに含まれるお酢の酸味は加熱によって揮発するため、完成したパンケーキからマヨネーズの味がすることはほとんどありません。むしろコクが深まりますよ。(/会話風)

これらの材料をうまく活用することで、卵がなくても十分に美味しく、満足感のあるパンケーキが完成します。

牛乳なしでも作れる方法

パンケーキの水分として定番の牛乳。これを切らしている場合も、全く問題ありません。他の様々な水分で簡単に代用が可能です。

・豆乳(無調整または調製):牛乳とほぼ同じ分量で置き換えることができます。無調整なら大豆の風味を活かした素朴な味わいに、調製豆乳ならほんのりとした甘みが加わります。牛乳よりもまろやかで、優しい口当たりに仕上がります。

・アーモンドミルク:こちらも同様に置き換え可能です。アーモンド特有の香ばしい風味がプラスされ、いつもとは一味違ったおしゃれなパンケーキになります。

・水:最も手軽な代用品です。牛乳や豆乳に比べると、コクや風味は減りますが、その分、小麦粉本来の味を感じやすい、非常にあっさりとした軽い食感に仕上がります。

・ヨーグルト(プレーン):牛乳の全量をヨーグルトに置き換える(生地が固くなる場合は水も足す)か、牛乳の一部をヨーグルトに置き換えます。後述しますが、ヨーグルトの酸味が生地をふんわりさせる効果も期待できます。

牛乳がないからといってパンケーキ作りを諦めず、冷蔵庫にあるものでぜひ試してみてください。代用品によって変わる風味の違いを楽しむのも、手作りの醍醐味の一つです。

餅風パンケーキ?ホットケーキミックスなしテク

・ヨーグルトでふわふわ食感

・しっとりもっちり食感を出す

・ふわもち食感のパンケーキのコツ

・ヒルナンデス紹介の裏ワザ

・餅パンケーキ ホットケーキミックスなしの総括

ヨーグルトでふわふわ食感

パンケーキを喫茶店で出てくるようなふわふわの食感に仕上げたいなら、生地にヨーグルト(無糖のプレーンタイプ)を加えるのが非常に効果的なテクニックです。

この「ふわふわ」の秘密は、化学反応にあります。ヨーグルトに含まれる酸(主に乳酸)が、生地に配合したベーキングパウダー(特にその中のアルカリ成分である重曹)と反応します。この==酸とアルカリの中和反応によって、炭酸ガスがより活発に、そしてきめ細かく発生==するのです。

この細かな炭酸ガスが生地全体を内側から持ち上げるため、焼き上がりが通常の牛乳だけで作るパンケーキよりも、ふんわりときめ細かく、同時にヨーグルトの水分と乳脂肪分によってしっとりとした口当たりになります。

【ポイント】

ヨーグルトを加える際の目安は、小麦粉100gに対して大さじ2~3杯程度です。加えるヨーグルトの分量だけ、牛乳や水の量を減らして、生地全体の固さを調整してください。生地の固さは、泡立て器ですくった時に「ゆっくりとリボン状に落ちる」程度が理想です。

【/ポイント】

しっとりもっちり食感を出す

「餅パンケーキ」というからには、ふんわり感だけでなく、お餅のようなしっとりもっちりとした食感を追求したいものです。この独特の食感を出すためには、以下の食材を生地に加えるのがおすすめです。

1. 片栗粉または白玉粉(もち粉)

最も手軽で効果的な方法が、小麦粉の一部を片栗粉や白玉粉(またはもち粉)に置き換えることです。

例えば、小麦粉100gのレシピなら、小麦粉80g+片栗粉20gのように、全体の粉の1~2割を置き換えてみてください。

片栗粉(じゃがいもでんぷん)や白玉粉(もち米)に含まれるでんぷん質が、加熱されて水分を吸うことで*糊化(こか)*し、==生地に独特の弾力と、まさにお餅のようなもちもち感==を与えてくれます。

2. 絹ごし豆腐

「卵なし」の代用としても登場しましたが、豆腐はもっちり食感を出すためにも非常に有効です。豆腐のタンパク質と保湿性が、生地をパサつかせず、しっとりもっちりとした仕上がりに導きます。

3. もち(切り餅)

よりダイレクトに「餅」の食感を楽しみたいなら、切り餅そのものを生地に混ぜ込むという大胆な方法もあります。

切り餅1個を1cm角程度に小さくカットし、耐熱容器に入れます。そこに少量の水や牛乳(大さじ1~2)をふりかけ、電子レンジ(600Wで1分~1分半程度)で餅が柔らかくなるまで加熱します。

柔らかくなった餅をフォークやスプーンでよく潰し(多少塊が残っていてもOK)、パンケーキ生地に混ぜ込んでから焼きます。

(会話風)著者:この切り餅を使う方法は、まさに「食べる餅パンケーキ」ですね!生地全体がもっちりするというよりは、生地の中に柔らかいお餅が点在するような、楽しい食感のアクセントになりますよ。(/会話風)

ふわもち食感のパンケーキのコツ

最高のふわもち食感のパンケーキを実現するためには、材料の配合だけでなく、調理の工程にもいくつかの重要なコツがあります。

・粉類は必ずふるう

小麦粉やベーキングパウダーは、ボウルに加える前に必ず粉ふるい(または目の細かいザル)でふるってください。この一手間でダマがなくなり、粉類が空気を含んで均一に混ざるため、焼き上がりが格段にふんわりします。

・絶対に混ぜすぎない

これがパンケーキ作りで==最も重要なポイント==かもしれません。小麦粉に水分を加えて練ると、グルテンという粘り成分が形成されます。生地を混ぜすぎると、このグルテンが発達しすぎてしまい、ふんわり感のない、硬くて重いパンケーキになってしまいます。

泡立て器で混ぜる際は、ボウルの底から大きく返すようにし、「粉っぽさが少し残る程度」(小さな粉の塊が残っていても大丈夫です)でストップしてください。

・生地を休ませる(可能であれば)

もし時間に余裕があれば、混ぜ合わせた生地をラップして、冷蔵庫で15分~30分程度休ませてみてください。これにより、グルテンの働きが落ち着き、粉が水分を均一に吸うため、焼き上がりがよりしっとりと滑らかになります。

・焼き方(弱火・蓋・濡れ布巾)

フライパンは中火で一度温めた後、火を弱火にします。フッ素樹脂加工のフライパンなら油は不要ですが、鉄製の場合は薄く油を引いてください。

生地を流し込む直前に、==熱したフライパンの底を濡れ布巾の上に「ジュッ」と当てて一度冷ます==と、フライパンの温度が均一になり、焼きムラを防げます。

生地を流し入れたら、必ず弱火のまま、そして蓋(ふた)をして焼きます。表面にプツプツと気泡が出てきたら裏返すサイン。裏返したら再び蓋をして、弱火でじっくり火を通します。

【補足】

「生地を休ませる」テクニックは、クレープや天ぷらの衣などでも使われるプロの技です。グルテンを落ち着かせることで、食感が大きく改善されます。

【/補足】

ヒルナンデス紹介の裏ワザ

人気テレビ番組*「ヒルナンデス」*などでは、料理のプロが家庭で使えるパンケーキを格段に美味しくする裏ワザを度々紹介しています。ホットケーキミックスを使わない今回の生地作りにも、もちろん応用可能です。

1. マヨネーズを加える

これは何度も登場するテクニックですが、それだけ効果が高い証拠です。マヨネーズの乳化作用が生地を安定させ、油分がコクとしっとり感を、酢がベーキングパウダーの働きを助けて生地をふんわりさせます。キユーピー株式会社の公式サイトでも、マヨネーズが料理を美味しくする様々な効果(乳化力、コク出し、保水性など)が紹介されています。

(参照:キユーピー公式サイト「マヨネーズの調理活用術」など)

2. 炭酸水を使う

これも「ベーキングパウダーなし」で触れましたが、ベーキングパウダーがある場合でも、水分の代わりに炭酸水(無糖)を使うことで、炭酸ガスのWパワーでさらにふわふわ感がアップします。

3. 弱火で「蒸し焼き」にする

調理のコツでも触れましたが、フライパンに蓋(ふた)をして焼くことは非常に重要です。蓋をすることで熱がフライパン全体に均一に回り、同時に水蒸気がパンケーキを包み込みます。

これにより、生地がパサつくのを防ぎ、==中心部までふっくらとした「蒸し焼き」状態==に仕上げることができます。

これらのプロのテクニックを取り入れることで、いつもの手作りパンケーキが、お店で食べるような本格的な味わいに近づくはずです。

餅パンケーキ ホットケーキミックスなしの総括

最後に、ご家庭で「餅パンケーキ」をホットケーキミックスなしで作るための重要なポイントを、おさらいとしてまとめます。

・ミックス粉がなくても小麦粉(薄力粉)と砂糖、ベーキングパウダーで代用できる

・ふんわり軽い食感を求めるなら薄力粉が最適

・逆にもっちり感を強めたいなら強力粉を少量混ぜる手もある

・ベーキングパウダーがない時はメレンゲ(卵白泡立て)が最も効果的

・重曹で代用する場合は苦味消しのためにヨーグルトや酢などの酸性が必須

・卵がない時は絹ごし豆腐、完熟バナナ、マヨネーズが代わりになる

・牛乳がない時は豆乳、アーモンドミルク、水、ヨーグルトで代用可能

・ヨーグルトを生地に加えると酸の力でふんわり感がアップする

・しっとりもっちり食感には片栗粉や白玉粉(もち粉)のブレンドが有効

・切り餅を加熱して潰し、生地に混ぜ込むとダイレクトな餅食感が楽しめる

・生地は絶対に混ぜすぎない(粉っぽさが少し残る程度で止める)のが最大のコツ

・生地を15分〜30分休ませるとグルテンが落ち着きしっとり仕上がる

・焼くときはフライパンの温度を均一にし(濡れ布巾テク)、弱火を守る

・必ず蓋をして「蒸し焼き」にすることでふっくらパサつかない

・マヨネーズや炭酸水などテレビで紹介される裏ワザも科学的根拠がある

・材料の組み合わせ次第で「ふわふわ」にも「しっとりもっちり」にも調整できる

・自分好みの配合を見つけることこそが手作りの最大の醍醐味

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