こんにちは。コーヒー&ケーキスペース|リヴェルニーお菓子店、運営者のあきらです。最近、SNSや街中でよく見かけるようになった「ジャックインザドーナツ」ですが、検索窓に名前を入れると「美味しくない」といったネガティブな予測変換が出てきて驚いたことはありませんか?あの宇宙のような派手な見た目から「添加物」を気にする声や、そもそも「どこの国」のブランドなのかといった疑問を持つ方も多いようです。一方で、夕方には売り切れてしまうほどの「人気商品」があり、「美味しい」と絶賛する口コミも数多く存在します。この記事では、なぜ「閉店」の噂が絶えないのかという運営状況の裏側や、気になる原材料の安全性、最新の店舗一覧や金額設定について徹底的に深掘りします。また、購入後の日持ちや、ブランドを支えるスタッフの求人事情、本店の場所など、これから利用する方が知りたい情報を余すことなく網羅しました。
- まずいと言われる主な原因は独特な食感の好みと見た目のギャップにあること
- 閉店が続く理由は味の問題ではなく商業施設の契約サイクルや戦略的撤退であること
- 絶対に外さないおすすめメニューと好みが分かれる商品の具体的な違い
- 食べ放題の圧倒的なコスパやテイクアウト時の保存・リベイク方法
ジャックインザドーナツがまずいと言われる理由
インターネットの検索エンジンやSNSで「まずい」という言葉が浮上してくるのには、いくつかの明確かつ構造的な理由があります。それは決して企業努力が不足しているわけでも、品質が著しく低いわけでもありません。私たちが普段食べ慣れている「ドーナツへの期待値(スタンダードな味)」と、このブランドが提供しようとしている「世界観や尖ったコンセプト」との間に、少なからずズレが生じていることが最大の要因です。ここでは、なぜネガティブな評価が生まれてしまうのか、その背景にある心理と事実を深掘りしていきます。
口コミで散見される美味しくないという評価
私が様々な口コミサイトやレビューを徹底的にリサーチしたところ、このブランドに対して「美味しくない」と評価している層の多くは、日本のドーナツ市場の王者である「ミスタードーナツ」のような、軽くて万人に愛される「慣れ親しんだ味」を基準(正解)にしている傾向が強く見られます。特に、ジャックインザドーナツの生地は、商品ラインナップによって食感の主張が非常に強いのが特徴です。
例えば、人気シリーズの一つである「kuma3daポン」や「リングdeポン」などは、想像以上にもちもちとした強い弾力を持っています。タピオカ粉などを使用したようなこの独特の粘り気を、好意的に捉える人は「モチモチで最高」と評しますが、フワフワのイーストドーナツを期待していた人にとっては「生焼けっぽい」「ゴムを噛んでいるようだ」という違和感に繋がってしまうことがあります。また、海外の伝統菓子を再現した商品は、日本人向けに極端に甘さを控えているわけではないため、甘さ控えめがブームの現代において「甘すぎる」「砂糖の味が強い」と感じるケースもあるようです。
しかし、これは裏を返せば「他では食べられない本格的かつ個性的な食感」を提供しているということでもあります。私のようなお菓子作りをする人間から見ると、あえて万人受けを狙って個性を消すのではなく、ターゲットを絞ってでも「記憶に残る生地作り」をしているように感じられ、その姿勢は評価に値します。
ギャラクシー等の原材料や添加物への懸念
ジャックインザドーナツの代名詞とも言えるのが、まるで宇宙空間を閉じ込めたような色鮮やかな見た目の「ギャラクシードーナツ」です。この青や紫、ピンクが入り混じった強烈なビジュアルを初めて見た人が、「着色料や添加物がすごそう」「体に悪そう」と敬遠し、食べる前から「まずそう」という印象を持ってしまうのは無理もありません。
実はホワイトチョコレートの味 あの派手なコーティングの正体は、色付けされたホワイトチョコレートです。食べてみると、見た目のインパクト(ソーダ味や化学的な味を連想しがち)とは裏腹に、ミルキーで優しいホワイトチョコの甘さが口いっぱいに広がります。
もちろん、あの鮮やかな色を出すために着色料は使用されていますが、これは日本の厳しい食品衛生法に基づき、厚生労働大臣が安全性を確認して指定した原材料の範囲内です。日本で使用が認められている食品添加物は、人が一生涯毎日摂取し続けても健康への悪影響がないとされる量(一日摂取許容一日摂取量)を基準に管理されています。
(出典:厚生労働省『食品添加物』)
「まずい」と検索される理由の一つに、この「視覚的な先入観(食わず嫌い)」が大きく影響していることは間違いありません。見た目で判断せずに一度食べてみると、そのギャップに驚かされるはずです。
どこの国の店か分からず不安という心理
「世界のドーナツ」というコンセプトを掲げ、「オリーボーレン(オランダ)」や「ベニエ(フランス)」といった聞き馴染みのない珍しい名前のドーナツが並んでいるため、「どこの国のチェーン店なんだろう?」「海外発祥のブランドだと、味が大味なんじゃないか?」と不安に思う方も多いようです。海外スイーツ=激甘、というイメージが先行しているパターンです。
結論から申し上げますと、ジャックインザドーナツは日本発祥のブランドです。ビッグクリエイト株式会社という日本の企業が運営しており、企画や商品開発もすべて日本国内のスタッフによって行われています。つまり、世界の伝統的なドーナツをコンセプトにしつつも、製造管理や品質基準、そして最終的な味の調整は、繊細な日本人の味覚レベルに合わせて行われているということです。
この事実を知らずに「海外から上陸した激甘ドーナツチェーン」だと誤解しているユーザーが、警戒心から「まずいのではないか」と検索行動をとっているケースも、検索ボリュームを押し上げている要因の一つと考えられます。
店舗の閉店が続き人気がないと思われる誤解
最近、「近くにあった店舗がなくなった」「閉店ラッシュではないか」という噂を耳にすることがあります。実際に、アトレ大森店やモザイクモール港北店など、ショッピングモール内の店舗がいくつか閉店しているのは紛れもない事実です。これを見て「人気がないから潰れたんだ」「味がまずいから客が来なかったんだ」と短絡的に結びつけてしまうのは少し早計かなと思います。
閉店=不人気とは限らない理由 商業施設(イオンモールなど)に入っているテナントは、2年や5年といった「定期借家契約」で入居していることが一般的です。契約満了のタイミングや、モール全体のリニューアル計画に合わせて退店することは、小売業界ではごく日常的な光景です。
お菓子業界や飲食業界では、ブランドの鮮度を保つため、あるいはより集客効率の良い場所へ移転するために、あえて特定のエリアから撤退し、新しいエリアに出店する「スクラップ&ビルド」という戦略が頻繁に行われます。実際に、閉店する店舗がある一方で、新しい商業施設への出店も続いています。閉店情報が目立つのは、ユーザーが「行こうと思ったのになかった」という残念な気持ちをSNSに投稿しやすいからであり、ブランド自体の経営が危ないというわけではなさそうです。
逆に美味しいと絶賛するファンのリアルな声
「まずい」という検索ワードの裏には、実はそれを打ち消すほどの熱狂的なファンの存在があります。「ここのオールドファッションを食べたら、もうコンビニのドーナツには戻れない」「クリームブリュレが神がかっている」といった絶賛の声も非常に多いのです。
特にファンから高く評価されているのは、「油っぽくない(油切れが良い)」という点です。ドーナツはどうしても油で揚げるお菓子なので、時間が経つとベタついたり、食べた後に胃もたれしたりしがちです。しかし、ジャックインザドーナツの商品はフライオイルの管理や揚げ温度の調整がしっかり行われているためか、「見た目よりも軽い」「何個でも食べられる」という感想が多く見られます。この「軽さ」と「満足感」のバランスこそが、リピーターを生んでいる最大の理由でしょう。
求人や接客の質がブランド評価に及ぼす影響
これは味そのものの評価ではありませんが、残念ながら「まずい」という評価の一部には、店舗体験の悪さが含まれている可能性があります。一部の店舗、特に混雑するフードコート店などでは、接客態度に関する厳しい口コミが見受けられました。
例えば、人気の「ドーナツ食べ放題」を実施している店舗では、補充が追いつかずにショーケースがスカスカだったり、ルールの説明が不十分だったりすることで、お客様の満足度を著しく下げてしまっているケースがあるようです。「せっかくドーナツは美味しいのに、店員の態度が悪くて気分が台無しになった」という体験談は、結果としてブランド全体の評価を「まずい(=体験として質が低い)」ものにしてしまいます。
求人情報を見ると、多くの店舗で積極的にスタッフを募集しており、体制強化に努めているようですが、店舗や時間帯によってサービスの質にバラつきがある点は、利用する側として「そういうこともある」と少し心に留めておいた方が、過度な期待外れを防げるかもしれません。
ジャックインザドーナツはまずいのか実食検証
ここからは、いちお菓子店を運営する私の視点で、実際にどのメニューを選べば満足できるのか、コストパフォーマンスはどうなのかといった核心部分に迫ります。ジャックインザドーナツには「万人受けする鉄板商品」と「好みが分かれる個性派商品」が混在しています。失敗しない選び方さえ知っていれば、ここは非常に魅力的なスイーツスポットになります。
絶対に失敗しない人気商品ランキング
初めてジャックインザドーナツに行くなら、まずは「奇抜な見た目のもの」ではなく、実力派の定番商品から入ることを強くおすすめします。私が実際に食べて、自信を持って推せるトップ3はこちらです。
| 順位 | 商品名 | おすすめ理由 |
|---|---|---|
| 1位 | 絶品クリームブリュレ | 表面のカリッとしたキャラメリゼ(焦がし砂糖)のほろ苦さと、中の濃厚でなめらかなカスタードクリームのバランスが最高です。ドーナツというより高級な洋菓子を食べている感覚になります。 |
| 2位 | オールドファッション | ザクザクとしたハードな食感が好きな人にはたまらない一品。生地の密度が高く、小麦の香ばしさと程よい甘さがしっかり感じられます。「サクサク派」には正解の選択です。 |
| 3位 | プレミアレモンティー | 紅茶の茶葉が生地に練り込まれており、香りが豊かで甘さも控えめ。大人のティータイムに最適で、油っこさを全く感じさせない爽やかな後味が特徴です。 |
逆に、極端に甘いものが苦手な方は、「ギャラクシードーナツ」や「極みいちごドーナツ」のようなデコレーション系はいきなり選ばないほうが無難です。これらは「甘さを楽しむエンターテインメント」として割り切れる方、あるいはブラックコーヒーと一緒に楽しむ方向けの商品と言えます。
金額に対する味の満足度とコスパの結論
ジャックインザドーナツの価格帯は、シンプルなもので100円台後半から、凝ったもので300円前後が中心です。最近のコンビニスイーツが平気で300円を超えることや、専門店なら400〜500円することも珍しくない現状を考えると、コストパフォーマンスはかなり高いと言えます。
特に「豆腐ドーナツ」などのシンプルなラインナップは手頃で、子供のおやつや日常のちょっとした贅沢として非常に優秀です。ケーキ屋さんで焼き菓子を1つ買うと300円以上することもザラですが、ここのドーナツなら同等の満足感をより安く得られます。一つ一つのボリュームもしっかりあるため、金額と味のバランスを客観的に見れば、決して「高くてまずい(ぼったくり)」ということはありません。
本店の詳細と全国の最新店舗一覧をチェック
よく「本店はどこ?」と検索されますが、ジャックインザドーナツには老舗和菓子店のような象徴的な「本店(創業の地)」という扱いの店舗が明確には打ち出されていないようです。運営会社の本社は東京都港区にありますが、大阪の阪神梅田店などが旗艦店のような扱いを受けることもあります。
店舗探しのコツ 公式サイトの店舗一覧ページは定期的に更新されていますが、Googleマップの最新情報や「現在地 ドーナツ」での検索もあわせて行うことをおすすめします。特にショッピングモールの入れ替わりで「行ってみたら閉店していた」という悲劇を防ぐため、直近の口コミ日付を確認するのが確実です。
現在はイオンモールなどの大型ショッピングモールを中心に全国展開しているので、お住まいの近くの商業施設にテナントとして入っていないか、最新の店舗一覧をチェックしてみてください。
翌日まで日持ちするかテイクアウトの注意点
テイクアウトする場合、日持ちについては細心の注意が必要です。ドーナツは基本的に「揚げ物(油菓子)」なので、時間が経つと酸化して風味が落ち、油が回ってベタっとしてしまいます。これが「家で食べたらまずかった」という感想の原因になります。
- クリーム系(絶品クリームブリュレなど):必ず当日中に食べてください。クリームの水分が生地に移って食感が悪くなるほか、冷蔵庫に入れると生地が固くなり、美味しさが半減してしまいます。
- オールドファッション系:比較的日持ちしますが、翌日になると湿気でサクサク感が失われます。食べる前にトースターで1〜2分リベイク(焼き直し)し、少し冷ますとサクサク感が復活して劇的に美味しくなります。
- モチモチ系(ポン系):翌日になるとお餅のように硬くなりやすいです。こちらはレンジで数秒(10秒〜20秒程度)温めると、本来の柔らかいモチモチ感が戻ります。
食べ放題のドーナツは味が落ちるのか調査
一部の店舗(越谷レイクタウン店やモレラ岐阜店など、実施店舗は変動するため要確認)で実施されている「ドーナツ食べ放題」ですが、「食べ放題用のドーナツは質が悪いのではないか?」と疑う方もいるかもしれません。しかし、実際には店頭のショーケースに並んでいる商品をそのまま選べるシステム(一部高価格帯の商品は対象外の場合あり)なので、品質は通常購入と全く同じです。
ドリンク込みで1000円前後(店舗や平日・休日により異なる)という価格設定は、単価150円〜200円のドーナツを6〜7個食べれば元が取れてしまう計算です。ジャックインザドーナツの商品は前述の通り油切れが良いので、成人男性ならずとも、意外と数が食べられてしまいます。「まずい」どころか、ドーナツ好きにとっては夢のような天国システムであり、コスパ最強のレジャーと言えるでしょう。
ジャックインザドーナツがまずいかの結論
最終的な結論として、ジャックインザドーナツは決して「まずい」わけではありません。むしろ、ハマる人にはとことんハマる、非常に個性豊かでコンセプトのしっかりしたドーナツ店です。
ネット上の「美味しくない」という声や「添加物」への不安、派手な見た目からくる「どこの国?」という疑問、さらには「閉店」情報の多さが、ネガティブなイメージを先行させているだけかなと思います。実際に店舗に足を運び、「人気商品」である絶品クリームブリュレやオールドファッションを選べば、その「美味しい」実力に驚くはずです。
「口コミ」だけに惑わされず、しっかりとした「原材料」管理のもとで作られた日本発のユニークなドーナツをぜひ試してみてください。「店舗一覧」で近くのお店を探し、「求人」が出るほど活気ある店舗で、「金額」以上の価値を体験してみることをおすすめします。「日持ち」はしませんが、その瞬間のサクサク感やモチモチ感は格別ですよ。気になっている方は、「本店」などの形式にとらわれず、目の前のドーナツを楽しんでみてくださいね。
※本記事の情報は執筆時点のものです。最新のメニューや価格、店舗情報、食べ放題の実施状況は必ず公式サイトまたは各店舗へ直接ご確認ください。
