羽二重餅はどこが有名でおいしい?老舗や元祖の人気店を徹底調査

こんにちは。リヴェルニーお菓子店、運営者のあきらです。

北陸のお土産といえば、真っ白で絹のような舌触りが特徴の羽二重餅ですよね。でも、いざ買おうと思って検索してみると、老舗から新しいお店まであまりにも多くのブランドがあって迷ってしまいませんか。実は、お店によって口どけ重視だったり弾力重視だったりと、その個性は驚くほど違います。せっかく選ぶなら、相手に喜ばれる最高の逸品や、自分好みの食感のものを見つけたいですよね。そこで今回は、羽二重餅はどこが有名でおいしいのか、そして羽二重餅はどこが有名なのかについて、実際に多くの商品を試してきた私の視点で、選び方のポイントやおすすめのお店を詳しくご紹介していきます。

  • 創業100年を超える老舗ブランドごとの食感や味わいの決定的な違い
  • 地元民が本当に推している隠れた名店や売り切れ必至のレア商品
  • 賞味期限やパッケージの見た目で選ぶ失敗しないお土産選びのコツ
  • チョコレートやプリンなど進化系スイーツとして楽しめる新しい羽二重餅
目次

羽二重餅はどこが有名なのか老舗と元祖を調査

まずは、数あるメーカーの中でも「ここは外せない」という有名店をご紹介します。歴史ある「元祖」から、地元で愛され続ける名店、そして金沢で独自の進化を遂げたブランドまで、それぞれの立ち位置を知ると選びやすくなりますよ。特に、贈答用や格式を重んじる場面では、ブランドの背景にあるストーリーが重要になってきます。

元祖である松岡軒の歴史と特徴

羽二重餅を語る上で絶対に外せないのが、「羽二重餅総本舗 松岡軒」です。このお店こそが、羽二重餅というお菓子の生みの親であり、すべての始まりの場所なんですよ。

その歴史は明治38年(1905年)にさかのぼります。もともと繊維業を営んでいた創業家が、当時福井で隆盛を極めていた高級絹織物「羽二重(はぶたえ)」のなめらかな質感を、どうにかして和菓子で表現できないかと試行錯誤の末に完成させました。つまり、羽二重餅は単なるお菓子ではなく、福井の繊維産業の歴史そのものを体現している存在なんです。

松岡軒の最大の特徴は、「余計なものを入れない引き算の美学」にあります。原材料を見てみると、餅粉、砂糖、水飴のみという驚くべきシンプルさ。保存料や乳化剤などは一切使われていません。そのため、口に入れた瞬間にスッと淡雪のように消えていく、極めて儚い口どけが楽しめます。この「噛まなくてもとろける」感覚こそが、最高級の絹織物を表現した元祖のこだわりなんですね。

松岡軒のポイント まさに「食べる絹」と呼ぶにふさわしい食感です。甘さはグラニュー糖由来の上品であっさりとしたもので、後味もすっきりしています。歴史や由緒を重視する方、あるいは添加物を気にする本物志向の方へのお土産なら、間違いなくここが一番でしょう。最近では本店にカフェも併設され、羽二重餅入りの抹茶パフェなども楽しめるようになっています。

老舗の錦梅堂が守る伝統の味わい

松岡軒と並んで歴史が深く、地元で根強い人気を誇るのが、なんと弘化4年(1847年)創業という長い歴史を持つ「錦梅堂」です。羽二重餅としての販売開始時期とは別に、和菓子店としての歴史は県内でも最古級であり、その格式の高さは折り紙付きです。

ここの羽二重餅の特徴は、なんといっても「餅の存在感」です。他店の商品に比べて少し厚めにカットされており、しっかりとした弾力(コシ)を感じられます。「羽二重餅は柔らかすぎて食べた気がしない」という感想を持つ方も中にはいらっしゃいますが、そういった方にはこの錦梅堂が最適解になるはずです。ペラペラの薄いお餅ではなく、モチモチとした食感を奥歯でしっかり楽しみたいという派閥からは絶大な支持を得ています。

コーヒーとの相性も抜群 個人的には、錦梅堂のしっかりした甘さと食感は、日本茶だけでなく深煎りのコーヒーと一緒に楽しむのが好きです。ふるさと納税の返礼品としてもリピーターが多く、わざわざ指名買いをするファンが多い実力派ですよ。

地元で愛される村中甘泉堂の魅力

福井市民の間で「一番好き」「子供の頃から食べている」という声も多く聞かれるのが、明治43年創業の「村中甘泉堂」です。ここの羽二重餅は、水分バランスが絶妙で、しっとりとした滑らかさが最大の特徴です。

松岡軒ほど儚すぎず、かといって錦梅堂ほど弾力が強すぎない。まさに「とろける感覚」と「お餅の食感」のいいとこ取りをしたような、万人に愛される「ちょうどいい」バランスが魅力なんです。使用しているお米も福井県産のカグラ米にこだわり、地元の水を活かして作られています。

また、村中甘泉堂は季節商品への展開も積極的です。春には「桜どら焼き」の中に羽二重餅を挟み込んだり、秋には栗と一緒に楽しむ商品を展開したりと、お餅単体だけでなく和菓子としての広がりを楽しめるのも、地元民から長く愛され続ける理由かなと思います。

金沢で羽二重餅ならみのやが有名

本来は福井発祥の銘菓である羽二重餅ですが、実はお隣の石川県金沢市でも主要なお土産として定着しています。その代表格とも言えるのが「菓匠みのや」です。ネット通販のランキングなどを見ていると、上位にランクインしていることが多いので、名前を見たことがある方も多いのではないでしょうか。

みのやの戦略的な特徴は、金沢という街のブランドイメージを巧みに取り入れた「華やかさ」にあります。例えば、金沢特産の金箔を贅沢にあしらった「金箔羽二重餅」や、美しい加賀友禅をイメージしたパッケージデザインなど、視覚的に豪華な商品が多いんです。「福井の素朴な伝統菓子」という枠を超えて、「北陸の豪華なお土産」として昇華させている印象ですね。

味はもちろん美味しいですが、それ以上に「箱を開けた瞬間のインパクト」や「高級感」を重視したい場合、特にお祝い事や海外の方への贈り物としては、みのやの商品が非常に重宝されます。

福井駅で購入できる有名店のお土産

旅行や出張の帰り際、「時間がないけれど有名店のお土産を買いたい!」というシチュエーションは多いですよね。そんな時は、福井駅の構内にある商業施設「くるふ福井駅」などが非常に便利です。

ここには、先ほどご紹介した松岡軒や村中甘泉堂といった、主要な有名店のテナントや取り扱いコーナーが集結しています。わざわざ本店まで足を運ばなくても、ここで一気に比較検討ができるのは嬉しいポイントです。特に最近は、北陸新幹線の開業に合わせて各社がパッケージをリニューアルしており、見た目もおしゃれになっています。

また、自分用に嬉しい「少量パック」や「お試しセット」のような商品も充実しているので、新幹線の車内で食べるおやつとして購入するのもおすすめですよ。

贈答用に選ばれるブランドの格式

目上の方や大切な取引先へのお土産として羽二重餅を選ぶなら、単に「おいしい」だけでなく、「なぜこれを選んだのか」というブランドのストーリーが大切になります。

  • 歴史と正統性を贈るなら:「元祖」の肩書きを持ち、添加物不使用の純粋さを守る松岡軒
  • 地元の愛と素材を贈るなら:福井県産もち米にこだわり、地元民の信頼が厚い村中甘泉堂
  • 豪華さと見栄えを贈るなら:金箔入りや美しい個包装で、開けた瞬間の驚きがあるみのや

日持ちに注意 格式ある老舗の「生」に近い製法の羽二重餅(特に奉書包みのもの)は、保存料を使っていないため賞味期限が短い(数日〜1週間程度)ことがよくあります。渡すタイミングが数日後になる場合は、真空パックタイプを選ぶなど、賞味期限の確認を忘れないようにしてくださいね。

羽二重餅はどこが有名でおいしいか実食比較

ここからは、「有名かどうか」よりも、純粋に「味と食感」にフォーカスして、実際においしいと感じるポイントを深掘りしていきます。口の中でとろける派も、しっかり噛みたいモチモチ派も必見の情報です。

食感で選ぶおいしい羽二重餅の違い

一口に羽二重餅といっても、その食感はメーカーによって驚くほど異なります。大きく分けて3つのタイプに分類できますので、ご自身の好みに合わせて選んでみてください。

タイプ特徴・食感おすすめブランド
とろける溶解型口に入れるとスッと溶けてなくなる。極めて薄く、繊細。噛む必要がないほどの柔らかさ。松岡軒
しっとりバランス型適度な柔らかさと、水分を多く含んだしっとり感がある。万人に好かれる王道の食感。村中甘泉堂
もちもち弾力型厚みがあり、しっかりとした噛み応え(コシ)がある。お餅本来の風味を楽しめる。錦梅堂

私はその日の気分で選びますが、疲れて甘いもので優しく癒やされたい時は松岡軒のような口どけの良いタイプを、濃いめの緑茶と一緒に楽しむのが至福の時間です。逆に、小腹が空いていて満足感が欲しい時は、弾力のあるタイプを選ぶことが多いですね。

マエダセイカの生羽二重餅が人気の理由

最近、特にSNS世代の若者や観光客の間で爆発的な人気を誇っているのが、マエダセイカ(羽二重餅の古里)の「生羽二重餅」です。

これは、従来のように薄くカットされて個包装になっているものではなく、箱の中にドロッとしたお餅がそのまま流し込まれているスタイルなんです。付属のヘラですくって食べるのですが、これがとにかく驚くほど伸びるんです!「びよ〜ん」と伸びるビジュアルは動画映えも抜群ですし、口いっぱいに広がるトロトロの食感は、一度食べたら忘れられないインパクトがあります。

工場直売所も観光スポットとして人気があり、まさに「体験する羽二重餅」として新しい地位を確立しています。きな粉が別添えになっているタイプもあり、自分で味を調整しながら食べられるのも楽しいポイントです。

売り切れ必至のはや川羽二重くるみ

「これだけは絶対に食べてほしい」「見かけたら奇跡」と私が強くおすすめするのが、勝山市にお店を構えるはや川の「羽二重くるみ」です。

通常の「くるみ入り羽二重餅」とは全く別物と考えてください。甘く煮詰めた和くるみを練り込んだ羽二重餅を、なんとシュー生地でサンドして焼き上げているんです。シュー皮の香ばしさ、くるみのカリッとした食感とほろ苦さ、そしてお餅の柔らかさが三位一体となって、和菓子という枠を超えた、洋菓子にも近い重層的な美味しさがあります。

入手困難なレア商品 あまりの人気ぶりに、東京のアンテナショップなどでは入荷と同時に即完売したり、予約受付が停止されたりするほどの争奪戦になっています。もし店頭で見かけることがあれば、迷わず購入することを強くおすすめします。

通販サイトの羽二重餅ランキング

Amazonや楽天、Yahoo!ショッピングなどの大手通販サイトのランキングを見てみると、実店舗の売れ筋とはまた少し違った傾向が見えてきます。ネット通販では、自宅用や職場へのバラマキ用として、「個包装」されていて「数がたくさん入っている」ものが上位に来る傾向があります。

また、最近では「お試しセット」として、プレーン(白)、きなこ、よもぎなどの異なる味を少量ずつ詰め合わせた、ポスト投函タイプ(メール便など)の商品もランキング上位に入っています。「いきなり大箱を買って失敗したくない」という方は、まずはこういったセットを自分でお取り寄せして、味を確かめてみるのも賢い方法かなと思います。

おいしいと評判の口コミを徹底分析

ネット上の口コミを数多く分析してみると、評価が分かれるポイントはやはり「甘さ」と「厚み」にあるようです。

高評価の口コミ傾向 「甘すぎず上品でいくらでも食べられる」「口の中でなくなった」「昔ながらの素朴な味がする」といった、繊細さを評価する声が多いです。

一方で、低評価や期待外れだったという口コミには、「もっとお餅感が欲しい」「薄すぎて物足りない」という声が見受けられます。これは商品の良し悪しというよりは、ご自身の好みが「大福のような食べ応え」を求めているのか、「絹のような繊細な口どけ」を求めているのかの違いによるものです。事前にこの違いをイメージしておくと、失敗が少なくなりますよ。

賞味期限で選ぶ失敗しないお土産

お土産として渡す場合、味と同じくらい重要なのが賞味期限です。羽二重餅は基本的にお餅と砂糖で作られた生菓子なので、開封後の日持ちは短めです。

  • 真空パックタイプ:マエダセイカなどの真空パック商品は、空気に触れないため未開封なら20日〜30日ほど持ちます。職場などで配る場合や、渡す日が決まっていない場合に最適です。
  • 奉書包みタイプ:昔ながらの和紙で包んだタイプは、風情があり高級感がありますが、乾燥しやすいため賞味期限は数日〜1週間程度が目安です。すぐに食べる自宅用や、すぐに会う大切な方への手土産に向いています。

チョコやよもぎなど豊富な種類の味

プレーンな白い羽二重餅ももちろん美味しいですが、最近はフレーバーのバリエーションも非常に豊かです。

定番の「きなこ」や「よもぎ」は、お餅との相性が抜群で間違いない美味しさです。さらに、マエダセイカなどでは「チョコ」「バナナ」「いちご」といった変わり種も展開しており、お子様にも大人気です。また、栄太楼の「羽二重ショコラ」のように、お餅とチョコが融合してマシュマロのような食感になった商品は、コーヒーや紅茶にも合うので、私のカフェタイムの定番お供になっています。和菓子が苦手な方へのプレゼントとしても喜ばれますよ。

羽二重餅はどこが有名でおいしいか総括

最後に、これまでの情報を踏まえて、目的別のおすすめをまとめておきますね。

あきらのリコメンド

  • 歴史と繊細な口どけを味わうなら:松岡軒(出典:福井県観光連盟 ふくいドットコム)(元祖の貫禄と引き算の美学)
  • モチモチ食感とお茶請けなら:錦梅堂(しっかりした弾力と厚み)
  • 地元民が愛するバランスなら:村中甘泉堂(しっとり滑らかな水分バランス)
  • 特別な味わいと食感なら:はや川の羽二重くるみ(シュー生地との奇跡の融合)
  • トロトロ食感と話題性なら:マエダセイカの生羽二重餅(新感覚の伸びるお餅)

「羽二重餅はどこが有名おいしい?」という問いへの答えは、あなたがどんな体験を求めているかによって変わります。歴史を感じたいのか、新しい食感に驚きたいのか、それとも大切な誰かに贈りたいのか。ぜひ、この記事を参考に、あなたにとってのベストな羽二重餅を見つけてみてくださいね。

※記事の内容は執筆時点の情報です。最新の営業時間や在庫状況は、各公式サイトをご確認ください。

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