くら寿司で誕生日ケーキ店舗はどこ！予約不要の値段と仕組みを解説

2025年12月1日

こんにちは。リヴェルニーお菓子店、運営者のあきらです。

最近、回転寿司チェーンのくら寿司が店舗で誕生日ケーキの提供を始めたというニュースを耳にして、驚かれた方も多いのではないでしょうか。お寿司屋さんで本格的なケーキが食べられるだけでなく、回転レーンを使ったサプライズまでできるとなれば、お子様のお祝いやちょっとした記念日に利用してみたいですよね。でも、実際に利用するとなると、ケーキの値段はいくらなのか、事前の予約は必要なのか、あるいは持ち帰りはできるのかといった点が気になるかと思います。また、いつからどこの店舗で実施しているのかも事前にチェックしておきたいポイントです。そこで今回は、私自身も興味津々のこの新サービスについて、お菓子屋の視点も交えながら詳しく解説していきます。

くら寿司のプレゼントシステムのメニュー内容と価格設定
予約なしで当日すぐに楽しめるサプライズ演出の仕組み
実施店舗の探し方と原宿店などの限定メニュー情報
ビッくらポンや他社サービスと組み合わせた楽しみ方

くら寿司の店舗で誕生日ケーキを頼むシステム

回転寿司といえば「お寿司を食べる場所」という常識を覆す、くら寿司の新しい試み「プレゼントシステム」。ここでは、その具体的なメニューの内容や、誰もがワクワクしてしまう驚きの仕掛け、そして気になる利用方法について、プロの視点から深掘りして解説します。単なるデザート注文とは一線を画す、エンターテインメントとしての側面にも注目してみましょう。

プレゼントシステムのメニュー内容と値段

くら寿司の「プレゼントシステム」で提供されているメニューは、現在主に3種類がラインナップされています。私自身、日々お菓子作りに携わっている身として、この価格設定と提供されるクオリティのバランス、そしてオペレーションの工夫には正直驚かされました。

メニュー名	価格（税込）	特徴・詳細
季節のフルーツケーキ	1,000円	約12cm（4号サイズ相当）のホールケーキです。季節によってトッピングされるフルーツが変わり、見た目の豪華さも十分。シェアして食べるのに丁度よいサイズ感です。
フルーツプリンアラモード	800円	たっぷりのフルーツとプリンの組み合わせ。ホールケーキだと量が多すぎる場合や、お子様へのご褒美にピッタリです。
特撰ばらちらし	1,000円	甘いものが苦手な方や、ご年配の方へのお祝いに最適。「ケーキ＝お祝い」という固定概念にとらわれない選択肢があるのは嬉しいですね。

特に注目したいのは、税込1,000円という価格でホールケーキが提供されている点です。通常、私たちのようなパティスリーで4号サイズのデコレーションケーキを購入しようとすると、安く見積もっても2,000円〜3,000円程度はしてしまいます。もちろん、専門店と回転寿司チェーンでは原材料や製造工程が異なりますが、食事の後のデザートとして「その場の雰囲気」込みで楽しむ分には、破格のコストパフォーマンスだと言えるでしょう。

お寿司でお腹がいっぱいになった後でも食べやすいよう、クリームは比較的軽めに仕上げられている印象です。もし、ご自宅でのパーティー用に本格的な味わいのケーキをお探しの場合は、ケーキの選び方やサイズの目安をまとめた記事も参考にしてみてくださいね。

回転レーンを使ったサプライズ演出の仕組み

このサービスの最大の魅力は、なんといっても回転レーンを活用した動的なサプライズ演出にあります。一般的なレストランでのサプライズといえば、店員さんが照明を落としてケーキを運んできてくれるスタイルが主流ですが、くら寿司のアプローチは全く異なります。

注文が入ると、店内（あるいは対象の席周辺）に「ハッピーバースデー」などをイメージさせる軽快な音楽やファンファーレが流れ始めます。この音が合図となり、周囲のお客さんも「お、何が来るんだ？」とレーンに注目します。そんな視線が集まる中、華やかに装飾された専用トレイに乗ってケーキが登場するのです。まるでテーマパークのパレードのようなワクワク感を、いつもの回転寿司のレーンで味わえるのが素敵ですね。

鮮度くんが自動で開く驚きの仕掛け

くら寿司といえば、お寿司を乾燥やウイルスから守る独自の衛生カバー「抗菌寿司カバー鮮度くん」が有名ですが、実はこのカバーもプレゼントシステムのために進化しています。

通常はお皿の手前を少し持ち上げないと開かないロック機構がついているのですが、プレゼントシステムの商品が注文した席の目の前に到着すると、内部の磁気センサーなどが反応し、自動で「パカッ」とカバーが開く仕組みになっているんです。

ここがポイント！
カバーが自動で開く瞬間は、まさに「開封の儀」。動画撮影の絶好のチャンスですので、音楽が聞こえてきたらスマホのビデオモードを構えて待機しておくことを強くおすすめします。

このギミックにより、ケーキが登場した瞬間の驚きが倍増します。「えっ、勝手に開いた！」という予期せぬ動きは、小さなお子様はもちろん、大人でも思わず笑顔になってしまうはずです。テクノロジーとエンターテインメントが融合した、現代の回転寿司ならではの演出と言えるでしょう。

タッチパネルとスマホでの簡単な注文方法

「サプライズをしたいけれど、店員さんにこっそり伝えるタイミングがない…」そんな悩みも、くら寿司のシステムなら解決します。注文方法は非常にシンプルで、テーブルに備え付けのタッチパネル、またはご自身のスマートフォン（スマホ注文）から操作が可能です。

私のおすすめは、断然スマホからの注文です。テーブルのタッチパネルを操作すると、一緒に食事をしている相手に画面を見られてしまい、「あ、ケーキ頼んでるな」とサプライズがバレてしまう可能性があります。しかし、スマホ注文なら、相手がお寿司に夢中になっている間に手元でこっそりとメニューを選び、決済まで進めることができます。

注文画面では、「おめでとう」などのメッセージプレート（デジタル表示や添付カードの場合もあります）を選択できる機能がついていることも多いので、誕生日だけでなく、合格祝いや感謝を伝えるシチュエーションに合わせて活用してみてください。

事前の予約なしで当日利用できる利便性

お菓子屋を営む人間として一番驚異的だと感じるのが、このサービスが「事前予約不要」であることです。通常、ホールケーキを用意するにはスポンジの焼成やデコレーションの準備が必要なため、数日前までの予約が必須となることがほとんどです。

しかし、くら寿司のプレゼントシステムは、席に着いてからその場で思い立った時に注文できます。これは、セントラルキッチンでの効率的な製造と、店舗でのスピーディーな仕上げ体制が整っているからこそ実現できる業だと思います。

お菓子屋あきらのメモ
「今日、急に誕生日のお祝いをすることになった」「サプライズの準備をすっかり忘れていた」というピンチの場面でも、くら寿司に行けばなんとかなる、というのは非常に心強いですね。予約の電話をする手間も省けるので、忙しいパパ・ママにとっても救世主のような存在です。

テイクアウトは不可で店内限定のサービス

非常に魅力的なサービスですが、一点だけ注意が必要です。このプレゼントシステムは、あくまで「回転レーンでの演出」や「鮮度くんが開く驚き」を含めた体験型の商品であるため、テイクアウト（持ち帰り）には対応していません。

「家でゆっくり食べたいからケーキだけ買って帰る」ということはできませんので、必ず店内で食事をする際に利用しましょう。もし食べきれなかった場合の対応については店舗によって異なる可能性がありますが、基本的には衛生上の観点（生クリームやフルーツの鮮度維持）から、生菓子の持ち帰りは推奨されていないことが多いです。お腹の具合と相談して、食べきれるタイミングで注文するのがスマートですね。

スシローなど他社の誕生日特典との比較

他の回転寿司チェーンでも誕生日向けのサービスはあるのでしょうか？業界全体の動向を把握するためにも、主要チェーンのサービスを簡単に比較してみました。

チェーン名	主な施策・特徴	物理的なケーキ提供
くら寿司	回転レーンを使ったサプライズ演出、ホールケーキ等の提供	あり（〇）
スシロー	LINEギフトなどデジタルギフトの販売が中心。一部店舗で大型モニター演出がある場合も。	なし（×）
はま寿司	アプリ会員向けに「バースデークーポン（8%OFFなど）」を配信。お得に食事ができる。	なし（×）
かっぱ寿司	有名パティシエやメーカー監修のスイーツは充実していますが、演出サービスは限定的。	なし（×）

こうして比較してみると、くら寿司の「物理的なモノ（ケーキ）」と「体験（レーン演出）」を組み合わせたサービスは、業界内でもかなり独自性が高いことがわかります。「お得さ」をとるならはま寿司、「体験」をとるならくら寿司といった使い分けができそうですね。

くら寿司の店舗ごとの誕生日ケーキ実施状況

ここまで読んで「早速行ってみたい！」と思われた方も多いかもしれませんが、実はこのサービス、全店舗で一斉にスタートしたわけではありません。ここでは、サービスの実施状況や、特定の店舗でしか味わえない限定スイーツ、さらには持ち込みに関するルールなど、実際に利用する前に知っておきたい情報をまとめました。

サービスの開始時期と導入店舗の拡大予定

このプレゼントシステムは、2024年11月16日から一部の店舗で先行導入が開始されました。当初は東京や大阪などの都市部にある主要店舗を中心としたスタートでしたが、その反響の大きさから、順次全国の店舗へと拡大が進められています。

ただ、全ての店舗に専用の設備（演出用のスピーカーやトレイ、鮮度くんの制御システムなど）が整っているわけではないため、「近所のくら寿司でもやっているかな？」と思っても、まだ導入されていない可能性もあります。せっかくのお祝いに行って「当店ではやっておりません」と言われるのはあまりに悲しいので、事前の確認が不可欠です。（出典：くら寿司株式会社『回転レーンを活用した新サービス導入のお知らせ』）

アプリを使った対象店舗の探し方と確認

最も確実な確認方法は、くら寿司の公式アプリや公式サイトを利用することです。店舗検索機能の中に、対応サービスを示すアイコンや、「プレゼントシステム対応」といった表記が追加されている場合があります。

注意点
アプリ上の情報は更新のタイミングによって最新ではない場合があります。もしアプリ上で確認できない場合や不安な場合は、行こうとしている店舗へ直接電話で問い合わせるのが一番確実です。「プレゼントシステム（誕生日ケーキ）の取り扱いはありますか？」と聞けば、すぐに教えてもらえますよ。

原宿店のような旗艦店だけの限定スイーツ

くら寿司には「グローバル旗艦店」と呼ばれる、特別なコンセプトを持った店舗がいくつか存在します。その中でも特に有名なのが、東京・原宿にあるくら寿司原宿店です。

原宿店では、通常のプレゼントシステムに加えて、店舗限定の「寿司クレープ」や、まるで縁日のような「スイーツ屋台」エリアを楽しむことができます。特にZ世代やインバウンド（訪日外国人）の方々に向けて、「世界一映える寿司屋」をコンセプトにしており、ピンクやパステルカラーを基調とした内装は圧巻です。

また、クレープの生地を自動で焼くロボットが稼働しているなど、エンターテインメント性が抜群です。もし東京近郊にお住まいなら、誕生日のお祝いに原宿店を選んでみるのも、いつもと違った体験になって面白いかもしれませんね。こういった「映えるスイーツ」の情報は、最新のスイーツトレンドスポットを紹介した記事でも取り上げていきたいテーマの一つです。

ビッくらポンを絡めたお祝いの楽しみ方

くら寿司でお祝いをするなら、名物「ビッくらポン！」も外せませんよね。お皿5枚で1回挑戦できるガチャガチャですが、誕生日のお祝いと組み合わせることでさらに盛り上がることができます。

ただ、「今日は誕生日だから絶対に景品を当ててあげたい！」と思っても、確率は運任せ…と思っていませんか？実は、確率を上げるための攻略法（？）が存在します。それが「ビッくらポン！プラス」という課金システムです。

通常モード	追加料金なし。当選確率は約5回に1回程度（変動あり）。
ビッくらポン！プラス	お皿1枚につきプラス10円支払うことで、当たる確率を「3回に1回」まで確実に引き上げるシステム。

お祝いの席で「全然当たらない…」と微妙な空気になるのを防ぎたい場合は、このオプションを使って、主役に景品をプレゼントする確率を高めるのも一つの作戦かなと思います。

豆知識：スマホ注文の併用技
さらに、スマホ注文を活用すれば、通常はカウントされないサイドメニューやデザート（550円ごと）もビッくらポンの抽選対象になります。今回紹介した誕生日ケーキ（1,000円）も、スマホで注文すればガチャの回数を稼げる可能性がありますので、ぜひ活用して当選確率を最大化しましょう！

ケーキの持ち込みに関する規定と注意点

「くら寿司のケーキもいいけど、やっぱりお気に入りのケーキ屋さんのものを持ち込みたい」という方もいらっしゃるかもしれません。しかし、基本的にくら寿司を含む多くの飲食店では、食品の持ち込みは衛生管理上の理由からお断りされています。

特に生菓子は食中毒のリスク管理が難しいため、例外を認めてもらうのは非常にハードルが高いです。今回のプレゼントシステムは、「手ぶらで来店して、その場でサプライズができる」ことが最大のメリットです。持ち込みの手間や保管の心配をせず、お店のメニューだけで完結させるのが、スマートなお祝いの形と言えるでしょう。もし、アレルギーなどの特別な事情がある場合は、必ず事前に店舗へ電話で相談してください。