しじみの味噌汁がうますぎる理由とは?毎日飲む効果や最高レシピも

こんにちは。リヴェルニーお菓子店、運営者のあきらです。

あたたかいしじみの味噌汁を一口飲んだとき、体の芯まで染み渡るようなあの感覚はたまりませんよね。お店や旅館で飲むしじみの味噌汁があまりにもうますぎて、どうすれば家でもあの味が出せるのかレシピやプロのコツを知りたくなるものです。また、その美味しさから毎日飲みたいと思う一方で、本当に体に良い効果があるのか、塩分や肝臓への影響はどうなのかといった疑問も湧いてくるのではないでしょうか。毎日の食卓に取り入れるなら、水から煮るべきか沸騰してからか、砂抜きの正しい方法や失敗しない冷凍の保存期間、相性の良い具材やインスタントのおすすめ商品についても詳しく知っておきたいところですね。

  • しじみ特有の濃厚なうま味を引き出すための砂抜きや冷凍テクニック
  • 毎日飲むことで期待できる疲労回復や肝臓サポートなどの嬉しい効果
  • 塩分の摂りすぎを防ぎながら健康的に続けるための注意点と対策
  • 忙しい日でも手軽にうますぎる味を楽しめる保存法やおすすめ製品
目次

しじみ味噌汁がうますぎ!毎日飲んで効果を高めるコツ

しじみの味噌汁って、どうしてあんなに美味しいんでしょうか。お酒を飲んだ次の日や、なんとなく体が重い朝に飲むと、まるで魔法のように体に染み込んでいきますよね。実はほんの少しの手間や知識があるだけで、家でも「うますぎる!」と家族に言わせるレベルの味が出せるんです。ここでは、スーパーで買ってきたしじみのポテンシャルを最大限に引き出すための、ちょっとしたコツや知識をお話ししますね。

プロ直伝!しじみの砂抜きで失敗しない基本テク

しじみの味噌汁を作るとき、一番のハードルになるのが「砂抜き」ですよね。せっかくお出汁が美味しくできても、食べた瞬間に「ジャリッ」としたらその瞬間にテンションが下がって台無しです。でも、ここを丁寧にやるだけで、仕上がりの雑味が消えて驚くほど美味しくなります。

砂抜きの基本中の基本は、塩分濃度1%の塩水を使うことです。よく「真水につけておく」という方がいらっしゃいますが、これは実はあまりおすすめできません。真水だとしじみが浸透圧の関係で苦しくなってしまい、旨味成分であるアミノ酸などを吐き出してしまうことがあるんです。逆に塩水だと、しじみが生息している環境に近いので、リラックスして元気に活動し、砂もしっかり吐き出してくれます。

具体的な分量としては、水500mlに対して塩小さじ1杯(約5g)くらいが目安です。これを混ぜて、しじみが少し頭を出せるくらいのひたひたの水加減にするのがポイントですね。

さらに砂抜きを完璧にするポイント

しじみは暗い場所を好みます。明るいキッチンにそのまま置いておくと、殻を閉じて警戒してしまい、砂を吐きません。ザルに入れたしじみをボウルに重ね、上から新聞紙やアルミホイルをかぶせて暗くしてあげると、リラックスして水管を伸ばし、よく砂を吐きますよ。

時間は夏場なら3時間、冬場なら4〜5時間くらい置いてあげるのがベストかなと思います。ザルを使うことで、吐き出した砂がボウルの底に落ち、しじみが再び砂を吸い込むのを防げるので、このひと手間も重要ですね。

冷凍しじみを使うと味噌汁が劇的に美味しくなる理由

「生の新鮮なしじみが一番美味しい」と思っていませんか?実はこれ、半分正解で半分間違いなんです。しじみは冷凍することで、劇的に旨味がアップするという不思議な食材なんですよ。

なぜかと言うと、しじみを冷凍庫でゆっくり凍らせる過程で、細胞内の水分が膨張して細胞壁が壊れます。すると、調理した時に中にある旨味成分(グルタミン酸やコハク酸)や栄養素がスープに溶け出しやすくなるんです。実際に私も試してみたんですが、生の状態から作るよりも、一度冷凍してから作った方がお出汁が濃厚で、香りも強くなり「うますぎ!」と感じました。

手順としては、買ってきたらまず上記の通りしっかり砂抜きをし、殻をこすり洗いして汚れを落とします。その後、キッチンペーパーなどで水気をよく拭き取ってから、ジップロックなどの保存袋に入れて平らにして冷凍保存します。これで1ヶ月くらいは持ちますよ。

調理時の最重要ルール

調理するときは、解凍せずに凍ったまま沸騰したお湯(または水)に入れるのがコツです。解凍してしまうと、ドリップと一緒に旨味エキスが流れ出てしまい、臭みの原因にもなってしまいます。「凍ったまま鍋へダイブ」を合言葉にしてくださいね。

しじみ汁の身を食べるか迷う人へ栄養面での正解

「しじみの身って食べる?食べない?」これ、結構議論になりますよね。「出汁を取った後の身なんて出がらしだから意味がない」「小さくて食べるのが面倒」なんて声も聞きますが、個人的には絶対に食べる派です。

栄養学的に見ても、スープに溶け出す栄養素は水溶性のもの(ビタミンB群やタウリンなど)が中心です。一方で、良質なタンパク質やミネラル(カルシウム、鉄、亜鉛など)は、依然として身の方に多く残っています。つまり、汁だけ飲んで身を残すというのは、しじみの栄養の半分近くを捨てているようなものなんです。

特に、しじみに含まれる鉄分は貧血気味の方には貴重な栄養源ですし、身を噛むことで満腹中枢も刺激されます。小さいしじみだと食べるのが面倒かもしれませんが、健康効果を丸ごといただくなら、箸でちまちま食べるのもまた乙なものですよ。どうしても面倒な方は、身が大きめの「大和しじみ」などを選ぶと食べ応えがあって良いかもしれません。

インスタントでもうますぎる人気商品と選び方

毎日手作りするのは大変…という日は、インスタントに頼るのも全然ありだと思います。最近のインスタント味噌汁は本当に進化していて、お湯を注ぐだけで生味噌タイプの本格的な味が楽しめますよね。

選ぶときのポイントですが、私は「殻付きしじみ」がそのままパックされているタイプを推しています。フリーズドライの具材も手軽で良いですが、殻付きのレトルトパックが入っているものは、お湯を注いだ瞬間に広がる香りが段違いです。レトルト殺菌されていても貝のエキスがしっかり感じられますし、見た目の「ご馳走感」も味わえます。

スーパーで手軽に買えるものも多いですが、少し贅沢したいときは「青森県・十三湖産」や「島根県・宍道湖産」とパッケージに書かれたものを選ぶと、間違いなく美味しいですね。これらはブランドしじみとして有名で、身のふっくら感や出汁の濃厚さが素晴らしいんです。忙しい朝や、オフィスでのランチタイムに一杯あるだけで、午後の活力が全然違ってきますよ。

相性抜群!しじみの味噌汁に入れたいおすすめ具材

しじみの味噌汁はシンプルに「しじみだけ」も潔くて美味しいですが、毎日飲むなら少しアレンジして飽きないようにしたいですよね。しじみのコハク酸という旨味成分は非常に強いので、実は香りの強い野菜や、食感のある具材ともよく合います。

私が実際に試して「これは合う!」と思った組み合わせをいくつかご紹介します。

おすすめ具材特徴と相性
万能ねぎ(青ネギ)定番中の定番。たっぷりの小口切りを入れると、彩りも良くなり、ネギの辛味が貝の微かなクセを消して味が引き締まります。
三つ葉仕上げに散らすだけで、上品な香りがプラスされて料亭のような高級感が出ます。特別な日の食卓におすすめです。
わかめミネラル補給に最適。しじみの出汁を吸ったわかめがまた美味しいんです。乾燥わかめなら手軽に追加できるのも魅力ですね。
豆腐あえて小さめの賽の目(5mm角くらい)に切った豆腐を入れると、しじみの存在感を邪魔せず、優しい味わいになります。
千切り生姜冬場や風邪気味の時に最高です。しじみの出汁と生姜の辛味が絶妙にマッチして、体がポカポカ温まります。

にんにくをちょい足し?しじみ汁のアレンジレシピ

これ、騙されたと思って一度やってみてほしいんですが、しじみの味噌汁にほんの少しのおろしニンニクや刻みニンニクを入れると、パンチが効いてスタミナ満点のスープに変身します。

実は青森県など一部の地域では、ラーメンや汁物にしじみとにんにくを合わせることがあるそうです。貝のコハク酸の旨味と、にんにくのグルタミン酸や香りが合わさることで、まるで濃厚な塩ラーメンのスープのような、後を引く美味しさになるんです。

お酒を飲んだ後の「締めの一杯」や、ちょっと風邪気味かな?という時に飲むと、体が内側から熱くなって元気が湧いてくる気がします。味噌を溶く直前に、チューブのにんにくを1cmほど入れるだけでOKです。バターをひとかけ落とすと、さらに罪深い「しじみバター味噌汁」になりますが、カロリーにはご注意を(笑)。

あく抜きは必要?しじみの雑味を消して美味しくする

しじみを水から煮ていくと、沸騰する直前くらいに白い泡のようなアクがたくさん出てきますよね。「旨味も逃げるから取りすぎない方がいい」という意見もありますが、私はサッと取ることをおすすめしています。

このアクには、貝特有の生臭さやエグみ、あるいは砂抜きで出しきれなかった微細な汚れが含まれていることが多いからです。軽くお玉ですくってあげたほうが、透き通った上品な味わいになり、味噌の香りも立ちやすくなります。

ただし、神経質に取りすぎる必要はありません。アクの中には旨味成分や美味しい脂分も含まれているので、完全に透明になるまで取り続けるとコクがなくなってしまいます。「表面の泡をさっと1〜2回撫でてすくう程度」が、雑味と旨味のバランスが取れた一番美味しい塩梅かなと思います。

うますぎるしじみ味噌汁を毎日飲む効果と注意点

「美味しいから毎日飲みたい!」その気持ち、すごくわかります。私も一時期ハマって毎朝飲んでいました。でも、特定の食材を毎日摂り続けるとなると、体への影響もちゃんと知っておきたいですよね。ここからは、毎日続けることで期待できる嬉しい効果と、逆に気をつけるべきリスクについて、私の調べた範囲でお伝えします。

肝臓だけじゃない?しじみ味噌汁の驚くべき栄養素

しじみと言えば「肝臓に良い」というイメージが圧倒的に強いですが、それだけではありません。もちろん、代表的な成分であるオルニチンは、肝臓の「オルニチンサイクル」という代謝回路に働きかけ、有害なアンモニアの解毒を促進してくれる頼もしい存在です。

しかし、しじみの凄さはそれだけに留まりません。例えば、赤血球を作るのを助けるビタミンB12鉄分も豊富に含まれています。これは貧血気味の女性や、立ちくらみが多い方にとっては非常に重要な栄養素です。また、タウリンという成分も含まれており、これも肝臓の機能を高めたり、コレステロールの吸収を抑えたりする働きがあると言われています。

さらに、意外かもしれませんがカルシウムも含まれています。殻から出ると思われがちですが、身にもちゃんと含まれているんですよ。イライラ防止や骨の健康にも寄与してくれるので、働き盛りでストレスフルな現代人には、まさに「天然のサプリメント」のようなスープと言えるかもしれません。

二日酔いの朝に効く?しじみ汁の摂取タイミング

「飲んだ後の締め」や「二日酔いの翌朝」にしじみ汁が良いとされるのは、先ほどお話ししたオルニチンが、アルコールの代謝過程で発生する毒素の分解を助けてくれるからだと言われています。

では、いつ飲むのがベストなのでしょうか?

  • お酒を飲む前・飲み会中: アルコールが入ってくる前に血中のオルニチン濃度を高めておくことで、先回りして対策するイメージです。居酒屋のメニューにあれば、最初に頼むのも賢いかもしれません。
  • お酒を飲んだ後・翌朝: 既に体内にあるアルコールやアセトアルデヒドの処理を助け、疲れた胃腸を温かい汁物で癒やす効果が期待できます。

個人的には、無理にタイミングを計るよりも、自分の体が「欲しい」と思った時が一番美味しく、効果を感じられる時かなと思います。朝食に温かいしじみ汁を飲むと、体温が上がって代謝スイッチが入るので、1日のスタートダッシュにも最適ですよ。

毎日の塩分が心配!高血圧を防ぐ減塩の工夫

毎日飲む上で一番のネックになり、かつ最も注意してほしいのが塩分です。一般的なお椀1杯の味噌汁には、約1.2g〜1.5g程度の塩分が含まれていると言われています。日本人の食事摂取基準(2020年版)では、1日の塩分摂取目標量は成人男性で7.5g未満、女性で6.5g未満とされています(出典:厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」)。

3食すべての食事で味噌汁を飲むと、それだけで塩分摂取量の半分近くを占めてしまう可能性もあります。高血圧が気になる方や、塩分制限がある方は注意が必要です。

美味しく減塩するテクニック

毎日安心して楽しむために、以下のような工夫をしてみてください。

  • 1日1杯までにする: 基本ですが、これが一番確実です。
  • 出汁を濃くする: しじみの量を増やしたり、昆布出汁をしっかり効かせることで、味噌を減らしても「薄い」と感じさせない満足感が出せます。
  • カリウムを摂る: ほうれん草や小松菜など、塩分(ナトリウム)の排出を促す「カリウム」が豊富な野菜を具材として追加しましょう。

作り置きに便利なしじみ汁の保存期間と注意点

毎日しじみの砂抜きをするのは正直面倒ですよね。そんな時は作り置きが便利ですが、貝類の入った味噌汁は他の具材に比べて傷みやすいので注意が必要です。

冷蔵保存なら、作ってから翌日中には飲み切るようにしましょう。特に夏場は鍋ごと常温放置は厳禁です。必ず粗熱が取れたら冷蔵庫へ入れてください。食べる時は、必ず沸騰直前までしっかりと再加熱して殺菌することが重要です。

もし、もっと長く持たせたい場合は、味噌を入れる前の「しじみの澄まし汁(出汁)」の状態で冷凍保存するのが裏技です。煮出した濃厚な汁と身を製氷皿などで小分けにして凍らせておけば、朝カップに入れてお湯と味噌を溶かすだけで、即席しじみ汁が完成します。これなら2〜3週間は美味しく楽しめますし、忙しい朝の時短にもなりますよ。

カルディなどで買える便利なしじみエキスの活用法

最近はカルディや成城石井、あるいは大きめのスーパーで、濃縮タイプの「しじみエキス」や「しじみ出汁の素」のようなボトル商品も見かけますよね。これ、めちゃくちゃ便利です。

味噌汁を作るのが面倒な時に、お湯にこれを垂らして乾燥ワカメを入れるだけでも立派なスープになります。また、味噌汁だけでなく、野菜炒めの隠し味に使ったり、炊き込みご飯の出汁として使ったりすると、一気に料理の深みが増します。チャーハンに入れると、海鮮風の高級チャーハンになりますよ。

殻のゴミも出ませんし、手軽にオルニチンを摂取したい時には最強のアイテムかなと思います。「今日は料理する気力がないけど、しじみのパワーは欲しい」という時のために、一本常備しておくと心強いですね。

ジャリジャリしない!砂が残った時の対処法

しっかり砂抜きしたつもりでも、食べてみたら「ジャリッ」…この絶望感といったらありません。もし調理後に砂が残っていることに気づいたら、どうすればいいのでしょうか。

残念ながら、一度味噌汁になってしまった後で砂だけを取り除く完璧な方法はありません。ですので、被害を最小限にする「よそい方」が重要になります。砂は貝や汁よりも比重が重いため、鍋の底の方に沈んでいます。お椀によそう時は、お玉で鍋底をかき混ぜないように注意し、上澄みから優しくすくうのがポイントです。

そして、鍋底に残った最後の少量の汁としじみは、もったいない気もしますが諦める勇気を持ってください。ここを無理に食べようとすると、高確率でジャリッといきます。美味しい記憶のまま食事を終えるためにも、最後の少しは「砂のためのスペース」と割り切るのが、精神衛生上も良いかもしれませんね。

しじみ味噌汁はうますぎ!毎日続けて効果を得よう

しじみの味噌汁は、ただ美味しいだけでなく、私たちの体を内側からサポートしてくれる素晴らしい日本のスーパーフードです。「うますぎ!」と感じるその感動こそが、体が栄養を求めているサインなのかもしれませんね。

正しい砂抜きや冷凍保存を駆使すれば、毎日でも苦にならずに続けられます。塩分にだけは気をつけつつ、ぜひ皆さんの毎日の習慣に、あの染み渡る一杯を取り入れてみてくださいね。寒い日も暑い日も、しじみの味噌汁があれば、明日もまた元気に頑張れる気がします。

※本記事の情報は一般的な健康情報に基づいています。持病がある方や食事制限がある方は、必ず医師や専門家の指示に従ってください。

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