ヒルナンデス流マヨネーズなしポテトサラダ!プロの絶品レシピ再現

こんにちは。リヴェルニー食堂運営者で食生活アドバイザーのあきらです。

皆さんは夕食の準備も佳境に入ったころ、冷蔵庫を開けて「あっ、マヨネーズが切れている!」と焦ってしまった経験はありませんか。あるいは、健康診断の結果を見てカロリーを抑えたいと決意したものの、ヨーグルトや牛乳を使った代用レシピだと、どこか味が淡白で物足りないと感じて断念してしまったこともあるかもしれません。私もかつては「ポテトサラダ=たっぷりのマヨネーズ」という固定観念に縛られていました。

しかし実は今、お昼の人気テレビ番組『ヒルナンデス!』で紹介されたレシピを筆頭に、お酢やオリーブオイルを巧みに活用したプロの「脱マヨネーズ」の作り方が、作り置きおかずや毎日のお弁当メニューとして大きな注目を集めています。つくれぽなどのレシピランキングでも話題沸騰中の、ツナや塩昆布、ベーコンを使った賢いアレンジなら、定番のきゅうりなしでも水っぽくならず、素材本来の旨味を最大限に引き出した絶品ポテサラが驚くほど簡単に作れるのです。

  • 番組で話題になったポテブロサラダの正確な手順と失敗しないための微細なコツ
  • マヨネーズを使わずに濃厚なコクと満足感を出すプロの調理科学的テクニック
  • 冷蔵庫にある余り物食材で手軽に作れる5つの絶品味付けバリエーションと栄養価
  • 翌日でも味がボケずに美味しい、作り置きやお弁当に特化した保存方法とリメイク術
目次

ヒルナンデスで話題のマヨネーズなしポテトサラダの魅力

ここでは、番組内で紹介されて主婦層を中心に大反響を呼んだ「ポテブロサラダ」を中心に、なぜマヨネーズなしでもこれほどまでに美味しく、そして満足感のある一皿に仕上がるのか、その秘密を徹底的に紐解いていきます。

小林まさみ流ポテブロサラダのレシピと材料

まずは、人気料理研究家・小林まさみさんが番組で披露した「ポテブロサラダ」の基本をしっかりと押さえましょう。このレシピが画期的だったのは、じゃがいもとブロッコリーというごくありふれたシンプルな食材を使いながら、マヨネーズという強力な調味料に頼らずに、素材の味だけで勝負できる完成度の高さを実現している点にあります。

私の食堂でも実際に試作を繰り返してみましたが、必要な材料は驚くほどシンプルです。4人分の目安として、じゃがいも中3個(約450g)、ブロッコリー1/2株、ハム4枚を用意します。特別なスパイスや入手困難な調味料は一切必要ありません。これらは週末の買い置き食材や、冷蔵庫に少しだけ残ってしまった端切れ野菜で十分対応できるのが、家計を預かる身としては本当に嬉しいポイントですね。

あきらのワンポイント: じゃがいもの品種選びも重要です。このレシピでは、ホクホクとした食感が特徴の「男爵いも」や「キタアカリ」が特におすすめです。粉質系のじゃがいもは調味料を吸い込みやすく、マヨネーズなしでも味がしっかりと中まで染み込みます。逆に「メークイン」などの粘質系は煮崩れしにくいですが、味が表面に留まりやすいので、その場合は少し潰し加減を強めにすると良いでしょう。

マヨネーズなしでコクを出すオリーブオイル活用法

通常、マヨネーズを使わないとどうしても「コク」や「まろやかさ」が不足しがちになり、ただの茹で野菜のような味気ない仕上がりになってしまうことがあります。しかし、このレシピではオリーブオイルがその役割を一手に引き受けています。オリーブオイルには植物性油脂特有の芳醇な風味としっかりとした油分があり、これが加熱されて崩れたじゃがいものデンプン質と混ざり合うことで、乳化に近い現象が起き、マヨネーズに近いねっとりとした舌触りと満足感を生み出すのです。

具体的には、オリーブオイル大さじ2に対して、酢小さじ2を合わせます。この「油分3:酸味1」というバランスこそが、脂っこさを感じさせず、かつさっぱりしすぎない、後を引く味わいの黄金比だと感じました。使用するオリーブオイルは、できれば香りの良い「エキストラバージンオリーブオイル」を使うと、より一層デリ風の上品な仕上がりになります。

酢と塩で下味をつけるプロの絶品テクニック

美味しいポテトサラダ作りにおいて最も重要であり、プロと家庭料理の味を分ける決定的な工程、それが「下味」です。特にマヨネーズという味の強い調味料を使わない「ノンマヨ」で作る場合、この工程を飛ばしたり雑に行ったりすると、全体の味がぼやけてしまい、何を食べているのかわからない印象になってしまいます。

絶対に失敗しない手順とプロの視点:

  1. じゃがいもとブロッコリーを茹でたら、ザルで湯切りし、再び鍋に戻して弱火にかけながら水分を飛ばします(いわゆる「粉吹き芋」の状態にします)。ここで余分な水分を徹底的に飛ばすことが、水っぽさを防ぐ第一歩です。
  2. ここが最重要!まだ湯気が立っている熱いうちに、塩・こしょう・酢・オリーブオイルの合わせ調味料を一気に加えます。
  3. じゃがいもを木べらなどで軽く潰しながら、全体を切るように混ぜ合わせます。

なぜ「熱いうち」でなければならないのでしょうか。それは、加熱された直後のじゃがいもの細胞は膨張しており、調味料(特に水分である酢)をスポンジのように吸収しやすい状態にあるからです。冷めてから酢を入れても表面が濡れるだけで中まで浸透しませんが、熱いうちに「酢洗い」のような処理をすることで、じゃがいも自体に酸味と塩気が定着し、冷めても味がボケないしっかりとした土台ができあがるのです。これはフレンチのシェフも日常的に使う、料理科学に基づいたテクニックですね。

牛乳やヨーグルトで代用するヘルシーな作り方

オリーブオイルだけでなく、冷蔵庫にある乳製品を使ったアレンジも非常に人気があります。特に「カロリーは極力抑えたいけれど、マヨネーズのようなクリーミーさや白い見た目が欲しい」という方には、プレーンヨーグルトや少量の牛乳を使った方法がおすすめです。

例えば、プレーンヨーグルトをコーヒーフィルターなどで一晩水切りし、そこに味噌を小さじ1程度混ぜてみてください。すると不思議なことに、まるでクリームチーズのような濃厚なコクと粘度が生まれます。これをマヨネーズの代わりに和え衣として使うと、カロリーを大幅にカットしながらも、発酵食品特有の旨味を感じる一品になります。味噌とヨーグルトというダブルの発酵食品の組み合わせなので、腸内環境を整えたい「腸活」を意識している方にもぴったりですね。牛乳を使う場合は、じゃがいもを潰す際に少しずつ加えて、マッシュポテトを作るような感覚で滑らかさを出すと、口当たりが優しくなります。

きゅうりなしでも美味しいブロッコリーの活用

ポテサラといえば薄切りにしたきゅうりが定番の具材ですが、「時間が経つときゅうりから水が出て全体がベチャベチャになるのが嫌」という声もよく聞きます。また、きゅうりの塩揉みという工程を面倒に感じる方も多いでしょう。その点、このポテブロサラダの優秀な点は、水分の出にくいブロッコリーをメインの緑黄色野菜として採用していることです。

ブロッコリーはじゃがいもと同じ鍋で時間差で茹でることができるため、洗い物が増えず時短になります。さらに、ブロッコリーの蕾(つぼみ)の部分は表面積が広く、ドレッシングやオイルをしっかりと抱え込んで離しません。これがソースの役割を果たし、口に入れた時にジュワッと旨味が広がります。茎の部分は薄切りにして入れれば、コリコリとした食感のアクセントになり、捨てるところがありません。緑色が鮮やかなので見た目の彩りも抜群で、お弁当に入れた時にもパッと華やかになります。

ツナやベーコンを加えた子供も喜ぶ人気アレンジ

大人はさっぱり味で満足できても、食べ盛りのお子さんが「いつものポテサラじゃない」と食べてくれないこともあるかもしれません。そんな時は、動物性の旨味成分(イノシン酸など)を多く含む食材をプラスして、ガツンとした満足感を演出しましょう。特にツナ缶は、中のオイルごと加えることで魚の旨味と油分が全体に行き渡り、パサつきも抑えられるので非常に食べやすくなります。

おすすめ具材特徴とメリットさらに美味しくする相性の良い調味料
ツナ缶(オイル漬け)子供人気No.1。オイルが潤滑油となり、しっとり仕上がる。DHAなども摂れる。粗挽き黒こしょう、隠し味の醤油少々
カリカリベーコンフライパンで脂が出るまで炒めてから混ぜる。脂のコクと強めの塩気でパンチが出る。粒マスタード、フライドガーリック、粉チーズ
コーン(缶詰・冷凍)プチプチした食感と強い甘みが増し、黄色い彩りが食欲をそそる。有塩バター、コンソメ顆粒
サラダチキン手で裂いて入れるだけ。高タンパクでボリュームが出るため、メインのおかずになる。レモン汁、ハーブソルト

作り置きにも最適で日持ちさせる保存のコツ

マヨネーズなしのポテトサラダは、傷みやすい卵(マヨネーズの主原料)を使っていないため、一般的なポテサラに比べて比較的日持ちしやすいのが大きな特徴です。特に今回のように調味料として「お酢」を使っている場合は、酢の持つ静菌作用(菌の増殖を抑える力)も期待でき、作り置きおかずとして非常に優秀です。

保存の注意点と日持ちの目安: 冷蔵庫で保存する場合は、清潔な保存容器に入れ、表面が乾燥したり酸化したりしないよう、食材にラップを密着させてから蓋をしてください。保存期間の目安は冷蔵で約4〜5日です。 ただし、ハムやきゅうりなどの水分や雑菌を含みやすい具材は傷みの原因になりやすいため、可能であれば食べる直前に混ぜるか、ハムの代わりに加熱したベーコンやソーセージを使うと、より安心して保存できます。取り分ける際は必ず清潔な箸やスプーンを使いましょう。

ヒルナンデス流マヨネーズなしポテトサラダの応用レシピ

ここからは、番組で紹介されたアイデアだけでなく、プロの料理人や家政婦たちが実践している「脱マヨネーズ」の応用テクニックをさらに深掘りしていきます。これらを知っておけば、冷蔵庫の中身に合わせて臨機応変に作ることができ、毎日の食卓がもっと楽しくなるはずです。

志麻さん流のフレンチ風ビネガーポテトサラダ

テレビでも大人気の「伝説の家政婦」ことタサン志麻さんが提案するスタイルは、彼女のルーツであるフランスの家庭料理「ポム・ア・ルウィル(Pommes à l’huile)」をベースにしています。これは直訳すると「じゃがいものオイル和え」という意味で、マヨネーズを一切使わず、ビネガーと良質な植物油だけで仕上げる、非常にシンプルかつ洗練された料理です。

このレシピの最大のポイントは「じゃがいもが熱いうちに、これでもかというほどたっぷりの酢を吸わせる」ことです。日本の家庭料理の感覚だと「こんなにお酢を入れて酸っぱくないの?」と心配になる量かもしれませんが、熱い芋は酸味をまろやかに吸収してしまうため、食べる頃には角が取れて驚くほど優しい味になります。そこに粒マスタードの酸味と辛味、そしてパセリやディルなどのフレッシュハーブをたっぷりと加えることで、白ワインやスパークリングワインに最高に合う大人のデリ風サラダに変身します。私も自分のお店でこのスタイルを提供することがありますが、お客様からは「さっぱりしていて胃にもたれないので、いくらでも食べられる」と大変好評です。

リュウジ式のお酒に合うパンチの効いた味付け

SNSでの「バズレシピ」でおなじみの料理研究家・リュウジさんのアプローチは、マヨネーズのコクを動物性の脂で補う「脂の置き換え」理論です。マヨネーズの代わりに、細切りにしたベーコンをフライパンでカリカリになるまで炒め、そこから滲み出た旨味たっぷりの「豚の脂(ラード)」をそのままドレッシングとしてじゃがいもに回しかけます。

そこに刻んだニンニクと、これでもかという量の粗挽き黒こしょうを加えることで、マヨネーズなしとは思えないほどの強烈なパンチ力と中毒性が生まれます。「至高のノンマヨポテサラ」として、ビールやハイボールのお供にはこれ以上のものはないでしょう。冷やして食べるのが一般的なポテサラですが、このスタイルに限っては出来立ての温かい状態(ホットサラダ・ジャーマンポテト風)で食べるのが一番美味しいというのも特徴です。

塩昆布で旨味アップする家政婦マコさんの時短術

3時間で30品を作るような早技で知られる家政婦マコさんのテクニックは、徹底的な効率化を図る「ポリ袋調理」と、味の調整を簡単にする「乾物の活用」です。ボウルやマッシャーなどの洗い物を減らすために、厚手のポリ袋の中に茹でたじゃがいもを入れ、タオルごしに手で押し潰します。そして、そこに調味料として「塩昆布」を加えるのです。

塩昆布には、昆布由来のグルタミン酸や、醤油、砂糖、塩があらかじめ絶妙なバランスで含まれており、これ一つで味が決まる「万能調味料」として機能します。さらに重要なのが、乾燥した昆布がじゃがいもや他の野菜から出る余分な水分を吸ってくれるという点です。これにより、時間が経っても水っぽくならず、むしろ昆布が水分を吸って柔らかくなり、全体に旨味が馴染んでいきます。和風の優しい味わいで、白ごはんのおかずとしても成立する、日本の食卓に寄り添ったレシピです。

お弁当に便利なポテブロコロッケへのリメイク

美味しくてついたくさん作りすぎてしまい、ポテブロサラダが余ってしまった経験はありませんか?そんな時は、無理に食べきろうとせず、翌日のお弁当用に「コロッケ」へリメイクしてしまいましょう。番組でも紹介されていましたが、私が特におすすめしたいのは、面倒な味付けが一切不要な簡単コロッケへの変身です。

すでにじゃがいもには火が通っており、塩やオイルでしっかりと下味がついています。さらに具材としてブロッコリーやハムも混ざっているため、成形して小麦粉・溶き卵・パン粉をつけて揚げるだけで、具沢山の豪華なコロッケが完成します。ブロッコリーが中に入っているため、半分に切った時の断面も緑とピンク(ハム)と黄色(芋)でカラフルになり、とても綺麗です。冷めても味がしっかりしているので、ソースなしでも美味しく食べられ、お弁当に入っていると家族が喜ぶこと間違いなしの一品ですね。

低カロリーでダイエット中に嬉しいポイント

ダイエット中や健康管理をしている方にとって、ポテトサラダは「糖質(じゃがいも)×脂質(マヨネーズ)」の塊に見えて敬遠されがちです。実際、一般的な全卵型のマヨネーズは大さじ1杯(約15g)で約100kcal、脂質は約11gもあります。これを大さじ3も4も使えば、あっという間に高カロリー食になってしまいます。

しかし、今回紹介したようにお酢やヨーグルト、少量のオリーブオイルに置き換えるだけで、大幅なカロリーカットが可能になります。例えば、調味料をお酢と塩、そして風味付け程度のオリーブオイル(小さじ1〜2)に留めれば、脂質をコントロールしつつ、ビタミンCやカリウムが豊富なじゃがいもを良質なエネルギー源として摂取できます。健康的な食生活を送る上で、文部科学省の食品データベースなどを参考にしながら、自分に必要な栄養バランスを考えるきっかけにもなるでしょう(参考:文部科学省『食品成分データベース』)。ダイエット中の方や、健康診断の数値が気になるお父さんにも、これなら胸を張って食卓に出せるメニューと言えるでしょう。

※数値は一般的な目安です。厳密な栄養指導が必要な場合は、医師や管理栄養士などの専門家にご相談ください。

失敗しないための水切りと混ぜ方の注意点

最後に、これだけは守ってほしいという失敗しないための鉄則を改めてお伝えします。それは「水切りの徹底」です。

マヨネーズという強力な粘度のある「つなぎ」がない分、野菜から出た水分が残っていると、ドレッシングが薄まり、味が決まらず、食感もベチャベチャになってしまいます。茹でた後に鍋で空炒りして粉吹きにする工程、あるいは電子レンジを使って加熱し余分な水分を飛ばす工程を、面倒がらずに丁寧に行うことが、成功への一番の近道です。また、混ぜる際は練りすぎないように注意しましょう。じゃがいもを練りすぎると、デンプン質の粘り(ペクチンなど)が出てしまい、食感が重くなります。ゴムベラなどで切るように混ぜ、適度にじゃがいもの塊(ゴロゴロ感)が残っている方が、食感のコントラストを楽しめ、お店のような仕上がりになります。

ヒルナンデスのマヨネーズなしポテトサラダ総括

いかがでしたでしょうか。ヒルナンデスで話題になった「ポテトサラダ マヨネーズ なし」のレシピは、単なる「マヨネーズがない時の代用品」ではなく、素材本来の味を活かした新しい料理のジャンルと言えます。お酢やオリーブオイル、塩昆布などを上手に活用することで、ヘルシーなのに驚くほど満足感のある一皿が完成します。カロリーが気になる日も、冷蔵庫の中身が寂しい日も、この知恵があれば美味しい副菜が食卓を彩ってくれるはずです。ぜひ今晩の食卓で、新しいポテサラの美味しさを体験してみてください。

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