クリスマスお菓子手作りで大量作りたい!簡単かわいい技!彼氏にも

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こんにちは。リヴェルニーお菓子店、運営者のあきらです。

街が華やかなイルミネーションに彩られ始めると、なんだかワクワクする反面、少し焦りも感じてきませんか?そう、クリスマスの準備です。「今年は学校の友達や職場の同僚に、日頃の感謝を込めて手作りお菓子を配りたい!でも、50人分なんてどうやって作ればいいの?予算も時間もない…」と頭を抱えている方。あるいは、「大好きな彼氏に、市販品にはない温かみのある、でも絶対に『重い』と思われないおしゃれなお菓子をプレゼントしたい」と、レシピサイトを何時間もさまよっている方。

安心してください。その悩み、すべて解決できます。実は、プロのパティシエも実践している「効率化のロジック」と、業務スーパーや100均アイテムを駆使した「賢い調達術」を組み合わせれば、コストを抑えながら、驚くほどクオリティの高いお菓子を大量に生産することが可能なのです。私自身もお店をオープンする前は、限られたお小遣いと小さな家庭用オーブンで、いかに見栄え良く、かつ大量に作るか、深夜までキッチンで試行錯誤を繰り返した経験があります。

この記事では、単なるレシピの紹介にとどまらず、材料の科学的な特性に基づいた失敗しないコツや、受け取った相手が思わず笑顔になるラッピングの心理学まで、以下のポイントを中心に徹底的に深掘りして解説していきます。

  • 業務スーパーをフル活用:1人あたり30円以下で抑える、驚異のコストパフォーマンス術
  • 科学で作る失敗知らずのレシピ:「なぜ膨らまないのか?」「なぜ固くなるのか?」の原因を根本から解決
  • 彼氏を唸らせる特別感:同じ生地でも「本命」と「義理」を明確に使い分けるプロのアレンジ技
  • 安全第一の衛生管理:大量配布で絶対に起こしてはならない食中毒を防ぐための鉄則

この記事を読み終える頃には、あなたはもう「大量生産に追われる忙しい人」ではなく、「クリスマスのプロジェクトを完璧にコントロールするスマートなパティシエ」になっているはずです。さあ、一緒に最高の手作りクリスマスを計画しましょう!

業務スーパーで材料調達!安いクリスマスお菓子レシピ

50人分、100人分といった単位でお菓子を作る際、最初にぶつかる壁が「材料費」です。バター、チョコレート、生クリーム、小麦粉…これら製菓材料の価格は年々高騰しており、普通のスーパーマーケットですべてを揃えようとすると、レジで表示される金額に冷や汗をかくことになります。そこで、私たちが味方につけるべき最強のパートナーが「業務スーパー」です。

業務スーパーの最大の魅力は、単に「量が多い」ことだけではありません。海外からの直輸入アイテムを上手く活用することで、製菓専門店に匹敵するクオリティの材料を、驚くべき低価格で入手できる点にあります。ここでは、具体的にどの商品を狙うべきか、プロの視点で選定した「マストバイ・アイテム」とその活用法を解説します。

1. チョコレートの単価革命

クリスマスのお菓子作りにおいて、最もコストを圧迫するのがチョコレートです。一般的なスーパーで売られている板チョコは1枚50gで約120円〜150円前後。これを大量生産に使おうとすると、コストは跳ね上がります。しかし、業務スーパーには「ベルギー産製菓用ダークチョコレート(400g)」という神商品が存在します。

このチョコレートは、お菓子作りの本場ベルギーから輸入されており、カカオの風味が濃厚で口溶けが良いのが特徴です。価格は時期によりますが、400g入りで約400円〜500円程度。つまり、一般的な板チョコの半額近いグラム単価で手に入る計算になります。しかも、最初から製菓用に調整されているため、溶かした時の流動性が良く、コーティングやガナッシュ作りに最適です。

2. 油脂類の賢い使い分け

「お菓子作りにはバターが必須」と思い込んでいませんか?確かにバターの風味は素晴らしいですが、大量の焼き菓子すべてに国産バターを使用するのは、予算的に非常に厳しいのが現実です。ここで重要なのが「適材適所」の考え方です。

  • クッキー・マドレーヌ:バターの香りが味の決め手となるため、バター(または発酵バター入りマーガリン)を使用する。業務スーパーのニュージーランド産グラスフェッドバター(450g)は、風味豊かでコスパも優秀です。
  • マフィン・ブラウニー・シフォンケーキ:ココアや抹茶、フルーツなどの副材料の香りが強い場合や、冷やして食べるお菓子の場合は、サラダ油や製菓用太白ごま油で代用しても全く問題ありません。むしろ、サラダ油を使うことで、冷蔵庫に入れても生地が固くならず、しっとりとした食感をキープできるメリットさえあります。
材料名一般的なスーパー価格(目安)業務スーパー価格(目安)コスト削減と活用のポイント
薄力粉 (1kg)約300円〜約150〜200円粉は大量生産のベース。1kg単位で購入し、余ったら普段の料理(天ぷらやお好み焼き)に回せば無駄がありません。
製菓用チョコ (400g)約960円(板チョコ8枚分)約400〜500円板チョコを一枚ずつ銀紙から剥く手間も省けます。刻みやすいブロック状なのも高評価。
冷凍ホイップ (1L)約1,500円(200ml×5個)約300〜400円泡立て済みで冷凍されているため、解凍して絞るだけ。ボウルも泡立て器も汚れません。圧倒的な時短になります。
クリームチーズ (1kg)約2,000円(200g×5個)約1,200円〜スティックチーズケーキを作るならキロ買い一択。冷凍保存も可能なので、余っても使い切れます。

あきらのワンポイント:半完成品という「時間の購入」 業務スーパーで見逃せないのが、「冷凍パイシート」や「冷凍クッキー生地」、「冷凍チュロス」などの半完成品です。例えば、冷凍パイシートを一口サイズにカットし、グラニュー糖をまぶして焼くだけで、サクサクの「パルミエ(源氏パイ風)」が大量に完成します。一から生地を練る時間を数百円で買うと考えれば、これほど賢い投資はありません。

大量生産に最適!天板で焼く簡単ブラウニーの作り方

50個のお菓子を作る場面を想像してみてください。マフィンカップを50個並べ、一つ一つにスプーンで生地を落とし、焼き上がったら一つずつ袋に入れる…。考えただけでも気が遠くなりますよね。大量生産において最も避けるべきは、こうした「個別の作業」です。そこで提案したいのが、オーブンの天板全体を一つの巨大な型として使う「天板焼き(トレイベイク)」という手法です。

天板焼きの幾何学的メリット

30cm×30cmの天板にクッキングシートを敷き込み、濃厚なブラウニー生地を一気に流し込んで平らにならします。これをそのまま焼成し、焼き上がってから包丁でカットするのです。例えば、縦6等分×横6等分にカットすれば、一度の焼成で36個の正方形ブラウニーが完成します。マフィンカップにちまちまと生地を入れる時間はゼロ。この圧倒的な効率こそが、大量生産を成功させる鍵です。

「ファッジ」か「ケーキ」か?食感の科学

ブラウニーには大きく分けて2つのタイプがあります。しっとりとして生チョコのような「ファッジタイプ」と、ふんわりとした「ケーキタイプ」です。大量配布でおすすめなのは、断然「ファッジタイプ」です。

  • 理由1:崩れにくい 気泡が少なく密度が高いため、持ち運びやラッピングの際にかかる圧力に強く、ボロボロと崩れるリスクが低いです。
  • 理由2:日持ちが良い 砂糖と油分の比率が高いため、水分活性が低く、常温でも比較的日持ちがします。
  • 作り方のコツ: ベーキングパウダーを使わず、卵の泡立てを最小限に抑えます。そして、薄力粉の量を減らし、チョコレートとバターの比率を高めます。これにより、冷えるとギュッと締まる濃厚な食感が生まれます。

プレ・デコレーションによる工程短縮

焼いた後に一つ一つデコレーションをするのは大変です。そこで、焼く前の生地の段階でトッピングを完了させてしまいましょう。 生地を天板に流したら、カットする予定の「マス目」を頭の中でイメージします。その各マスの中央に、ロータスビスケット、プレッツェル、くるみ、マーブルチョコなどを乗せてからオーブンに入れます。焼き上がってカットすれば、その瞬間、可愛くトッピングされた36個のお菓子が出来上がっています。「焼く前に飾る」。この発想の転換が、作業時間を劇的に短縮します。

カットは「完全に冷えてから」が鉄則 焼き上がった直後のブラウニーは柔らかく、包丁を入れると断面がボロボロになってしまいます。必ず冷蔵庫で数時間しっかり冷やし、生地を締めさせてからカットしてください。温めた包丁を使うと、プロのように鋭く美しい断面に仕上がります。

冷凍可能!アイスボックスクッキーで効率的に大量生産

「クリスマス当日は平日で、お菓子を作っている時間なんてない!」という方も多いでしょう。そんな忙しい現代人の救世主となるのが、「アイスボックスクッキー」です。このクッキーの最大の特徴は、「生地を棒状にして冷凍保存できる」という点にあります。

生産プロセスの分散化(Load Balancing)

お菓子作りを「生地作り」「成形」「焼成」「包装」という工程に分解したとき、最も時間がかかり、洗い物が出るのは「生地作り」です。アイスボックスクッキーなら、時間のある週末に生地を作って冷凍しておけば、平日の夜は「切って焼くだけ」で済みます。 冷凍庫で1ヶ月程度は保存可能ですので、12月に入ったらすぐに生地を仕込んでおく、といったスケジューリングも可能です。

1つの生地から無限のバリエーション

大量に作るからといって、全て同じ味である必要はありません。基本のプレーン生地(バター、砂糖、卵、薄力粉)を大量に作り、それを3等分や4等分にします。 それぞれの生地に、ココアパウダー、抹茶、紅茶の葉(アールグレイ)、砕いたナッツ、チョコチップなどを練り込めば、一度の手間で「4種のクッキーアソート」が完成します。

サクサク食感を生む科学的アプローチ

クッキー作りで「生地がダレて扱いづらい」「焼き上がりが固い」という失敗をしたことはありませんか?これらはすべて科学的に説明がつきます。

  • 固くなる原因(グルテンの過剰形成): 小麦粉に含まれるタンパク質(グルテン)は、水と合わさって練られることで粘りを出します。パンには必要ですが、クッキーには大敵です。粉を入れたら、練らずに「切るように」混ぜるのが鉄則です。
  • ダレる原因(バターの融解): バターは30℃を超えると溶け出します。手の温度でも十分溶けてしまいます。生地が柔らかくなったら、無理に作業を続けず、すぐに冷蔵庫に入れて冷やしてください。冷やすことでバターが再結晶化し、扱いやすくなります。

ディアマン(ダイヤモンド)仕上げで高級感アップ 円筒形の生地の側面に、刷毛で卵白を薄く塗り、グラニュー糖をまぶしてからカットして焼いてみてください。焼き上がると周囲がキラキラと輝き、ジャリッとした食感のアクセントが加わります。簡単なひと手間で、お店のクッキーのような高級感が生まれます。

子供が喜ぶ!トナカイやスノーマンのかわいいデコ

保育園や子供会で配る場合、子供たちが一番喜ぶのは「味」よりも「見た目のインパクト」です。箱を開けた瞬間に「わぁっ!」と歓声が上がるような、キュートなキャラクターお菓子を作りましょう。しかし、複雑なアイシング技術を習得する必要はありません。市販のお菓子の形状をうまく利用する「見立て」のテクニックを使えば、誰でも簡単に作れます。

市販菓子を使ったハイブリッド・デコレーション

  • 赤鼻のトナカイマフィン: チョコ味のマフィンやカップケーキを土台にします。耳(角)の部分に、半分に割った「プレッツェル」や「小枝」を刺します。鼻の位置には赤い「マーブルチョコ」や「m&m’s」をチョコペンで接着。目はホワイトチョコチップにチョコペンで黒目を入れるか、市販の目玉パーツを使います。これだけで、愛らしいトナカイの完成です。
  • マシュマロ・スノーマン: マシュマロを2つ用意し、水で少し濡らしたパスタ(揚げパスタ)や爪楊枝で縦に連結します。チョコペンで目、口、ボタンを描き、アポロチョコを帽子として頭に乗せます。マフラーとして、細長いグミやリボン状のキャンディを巻いても可愛いですね。土台にオレオなどの黒いクッキーを使えば、安定感も増し、コントラストも綺麗です。

子供向け配布時の注意点:誤飲リスクの回避 小さなお子様(特に3歳未満)に配る場合、ナッツ類や固すぎる飴、爪楊枝の使用は避けるべきです。マシュマロの連結には、食べられる「揚げパスタ(サラスパを素揚げしたもの)」を使用するか、チョコペンを接着剤として使うのが安全です。アレルギー情報(卵、乳、小麦、ナッツなど)を明記したシールを貼る配慮も、保護者の方に安心してもらうために不可欠です。

オーブン不要!チョコクランチで簡単時短スイーツ

「一度にたくさん作りたいけど、うちのオーブンは小さくて2段焼きもできない…」という方におすすめなのが、オーブンを一切使わない「コールドスイーツ(非加熱菓子)」です。その代表格がチョコクランチです。

体積のトリックでコストダウン

チョコクランチの最大のメリットは、「かさ増し」が容易なことです。チョコレート単体で作るとコストがかかりますが、コーンフレーク、ライスパフ(ポン菓子)、マシュマロといった「空気を含んでいて軽く、体積が大きい素材」を大量に混ぜ込むことで、少ないチョコレートの量でも、見た目のボリュームがあるお菓子を作ることができます。これは原価率を下げるための非常に有効なテクニックです。

失敗しないテンパリング不要論

本来、チョコレートを艶やかに固めるには「テンパリング(温度調整)」という難しい作業が必要ですが、チョコクランチの場合は不要です。なぜなら、具材の凹凸で表面の艶があまり気にならないからです。 ただし、より美味しく、口溶けよく仕上げるなら、コーティング用チョコレート(テンパリング不要チョコ)を使うか、溶かしたチョコに少量のサラダ油を混ぜると、冷えてもカチカチになりすぎず、サクッとした食感になります。

本命彼氏には特別感を!ハート型アレンジのテクニック

さて、ここまでは「大量生産」に焦点を当ててきましたが、ここからは「本命」へのアプローチです。クラスの男子全員に配るブラウニーと、彼氏に渡すブラウニーが全く同じでは、少し寂しいですよね。しかし、わざわざ別の生地を作るのは大変です。そこで、中身(生地)は同じでも、仕上げ(フィニッシュ)を変えることで特別感を演出しましょう。

「センター」を捧げる特別感

天板で焼いた大きなブラウニー。端っこは自分や家族のおやつにし、中心の一番しっとりして美味しい部分だけを使いましょう。包丁で四角く切るのではなく、ハート型のセルクルで抜きます。これだけで、「あなただけは特別」というメッセージが伝わります。

ガナッシュの上掛け(グラサージュ)

さらにプロっぽく仕上げるなら、ブラウニーの上にガナッシュ(生チョコ)を薄く流しかけます。 ガナッシュ作りで重要なのは「乳化」です。チョコレートと生クリームという、本来混ざり合わない油と水を、滑らかに繋ぎ合わせる作業です。 ポイントは温度。生クリームを沸騰直前まで温め、チョコレートに加えて混ぜますが、温度が低すぎると分離し、ボソボソした食感になってしまいます。艶やかで滑らかなガナッシュでコーティングし、金箔やフリーズドライのイチゴを飾れば、デパ地下スイーツに負けない高級感が生まれます。

失敗しない基本のガナッシュの作り方はこちらの記事でも詳しく解説していますが、ガナッシュが分離してしまった場合は、温めた少量の生クリームや牛乳を少しずつ加えて混ぜることで、乳化が復活することがあります。諦めずに試してみてください。

ホットケーキミックスで作る失敗知らずのマフィン

お菓子作り初心者さんが一番恐れる失敗、それは「膨らまない」「生焼けになる」ことではないでしょうか。クリスマス当日に失敗してリカバリー不能になるリスクを避けるため、プライドを捨てて「ホットケーキミックス(HM)」を活用しましょう。

メーカーの研究成果を借りる

ホットケーキミックスは、小麦粉、砂糖、ベーキングパウダー、香料などが、メーカーの研究者によって「誰が作ってもふっくら美味しくなる黄金比」で配合された魔法の粉です。計量ミスのリスクが激減し、ベーキングパウダーの入れ忘れによる「膨らまない悲劇」を確実に防げます。

グルテン制御の科学:混ぜすぎ厳禁

HMを使っても失敗することがあるとすれば、それは「混ぜすぎ」です。マフィン作りにおいて、粉を加えてからグルテンを過剰に出してしまうと、生地が粘り気を持ち、焼くとゴムのように固くなったり、中に大きな空洞(トンネル)ができたりします。 粉を入れたら、ゴムベラで「切るように」さっくりと混ぜ、粉気が少し残っているくらいで止めるのが、ふわふわマフィンを作る最大のコツです。

彼氏も感動!大量簡単かわいいクリスマスお菓子手作り

美味しいお菓子が焼き上がっても、まだゴールではありません。作ったお菓子を魅力的に見せ、そして何より安全に相手の口まで届けるためには、ラッピングと衛生管理の知識が不可欠です。

衛生管理も完璧に!手作りお菓子の食中毒対策

手作りお菓子を他人に配る際、最も気をつけなければならないのが衛生面です。特に冬場はノロウイルスやインフルエンザが流行する時期でもあります。「手作りはちょっと怖い」と感じる人がいるのも事実です。だからこそ、プロ意識を持った徹底的な衛生管理が、相手への最大のマナーとなります。

食中毒を防ぐ3つの鉄則

  • 手洗い・消毒の徹底: 作業前はもちろん、トイレの後、スマホを触った後、ペットを触った後など、工程が変わるごとに必ず手洗いをしましょう。ノロウイルスはアルコール消毒が効きにくいため、石鹸と流水での物理的な洗浄が最も効果的です。(出典:厚生労働省「家庭でできる食中毒予防の6つのポイント」
  • 十分な冷却(クーリング): 焼き上がったお菓子を、ほんのり温かいうちに袋詰めするのは厳禁です。袋の中で蒸気がこもって結露し、その水分がカビや腐敗の原因(水分活性の上昇)になります。ケーキクーラーの上で、中心まで完全に冷めてから包装してください。
  • 生ものは避ける: カスタードクリームや生クリームを使ったお菓子、半熟のチーズケーキなどは水分が多く、常温での菌繁殖リスクが非常に高いです。暖房の効いた教室やオフィスで配る場合は、焼き切ったクッキーやパウンドケーキを選びましょう。

100均アイテムで!おしゃれで高見えするラッピング

ダイソー、セリア、キャンドゥなどの100円ショップは、今やラッピング資材の宝庫です。大量のお菓子を包むなら、一つずつリボンを結ぶ手間を省ける、効率的かつ見栄えの良いアイテムを選びましょう。

ヘッダーラッピング(お店風)

透明なOPP袋(クリスタルパック)にお菓子を入れ、口を数センチ折り返します。その上から、袋の幅に合わせて切った好みの柄の紙(折り紙やクラフト紙)を二つ折りにして被せ、ホッチキスでパチンと留めます。 この方法のメリットは、密封性が高いことと、リボン結びが不要なこと。そして何より、お店で売られている商品のような「プロっぽさ」が出ることです。

テトラ包み(三角形)

長方形の小袋にお菓子(クッキーやマシュマロなどの軽いもの)を入れます。通常は平らに閉じる口を、90度ねじって互い違いに合わせ、三角形(テトラポット型)になるように封をします。 立体感が出るので、中に入れたお菓子が潰れにくく、コロッとしていて可愛らしい印象になります。マスキングテープで留めるだけで簡単に作れます。

ワックスペーパー活用術

ブラウニーやパウンドケーキなど、油分のあるお菓子を直接ビニール袋に入れると、袋の内側に油がついて見栄えが悪くなることがあります。 おしゃれな英字新聞柄やドット柄のワックスペーパーでキャラメル包み(合わせ包み)にしてから袋に入れるか、袋の中にワックスペーパーを一枚敷いて背景にすることで、油染みを防ぎつつ、デザイン性を高めることができます。

日持ちする焼き菓子の選び方と保存のポイント

お菓子を渡すタイミングが、作った当日とは限りません。また、受け取った相手がいつ食べるかもわかりません。「これ、いつまで食べられる?」と聞かれた時に、自信を持って答えられる知識を持っておきましょう。

日持ちの長さは、食品に含まれる「自由水(利用可能な水分)」の量で決まります。水分が少ないほど腐敗菌やカビが繁殖しにくく、日持ちします。

お菓子の種類常温での日持ち目安保存のポイント
クッキー・ラスク1〜2週間水分を飛ばしているため最も日持ちします。「シリカゲル(乾燥剤)」と一緒に密閉すれば、サクサク感を維持できます。
パウンドケーキ・ブラウニー3〜5日砂糖と油分が多く、水分が保持されています。焼いてから2〜3日目が味が馴染んで美味しいピークです。「脱酸素剤(エージレスなど)」を使うと、カビを防ぎさらに長持ちします。
マフィン・スコーン1〜2日水分が多く、デンプンの老化(パサつき)が早いため、日持ちは短いです。翌日には食べてもらうのがベストです。

乾燥剤と脱酸素剤の違いに注意! クッキーなどの「湿気ってほしくないもの」にはシリカゲル(乾燥剤)を入れます。一方、パウンドケーキなどの「しっとりさせたいがカビさせたくないもの」には脱酸素剤を入れます。パウンドケーキに乾燥剤を入れると、水分を奪ってパサパサにしてしまうので注意しましょう。

ばらまき用に!中身が見えるおしゃれな個包装テク

最近のラッピングトレンド、特にばらまき用においては、中身が見える「クリア包装」が主流です。これは、「何が入っているか一目でわかる」という安心感を相手に与えるためでもあります。

透明な袋に入れるだけでは味気ないですが、お菓子の背面に一枚、柄の入った台紙やワックスペーパーを入れるだけで、お菓子が額縁に入ったように引き立ちます。 また、100均のラベルシールを活用して、表面には「Merry Christmas」、裏面には簡単な「原材料(小麦・卵・乳など)」を記載して貼っておくと、アレルギーへの配慮が伝わり、受け取る側の安心感が格段に高まります。「ちゃんとしている感」を演出する最高のスパイスです。

推し色で楽しむ!カラフルなアイシングクッキー

最近の女子高生やSNS世代の間では、彼氏や友達だけでなく、自分の「推し(好きなアイドルやアニメキャラクター)」のイメージカラーを取り入れたお菓子作り、いわゆる「推し活スイーツ」が大人気です。

ホワイトチョコレートやアイシングに、食紅(食用色素)をごく少量混ぜるだけで、パステルカラーからビビッドカラーまで自在に色を作ることができます。 アイシングクッキーを作る際は、アイシングの「固さ(コンシステンシー)」が重要です。

  • 縁取り用(パイピング):角が立つくらいの固さ。輪郭を描くのに使います。
  • 塗りつぶし用(フラッド):水を数滴加えてトロッとさせた固さ(スプーンですくって落とした跡が15秒程度で消えるくらい)。輪郭の中を塗りつぶすのに使います。

この2つを使い分けることで、表面が平らで美しいプロ級のアイシングクッキーが作れます。推しのイニシャルやカラーで作って、SNSにアップして楽しむのもクリスマスの醍醐味ですね。

大人数でも安心!市販のお菓子を賢く使う裏技

「どうしても仕事が忙しくて、50人分を一から焼く時間がない!でも手作り感は出したい!」というピンチの時は、無理せず市販のお菓子を「ハック(改造)」しましょう。

例えば、無印良品やスーパーで売っている大きなバウムクーヘンを買ってきて、一口サイズの扇形にカットします。それに溶かしたチョコレートをかけ、アラザンやフリーズドライイチゴでデコレーションするだけで、立派な「手作りデコバウム」に変身します。 また、市販のクッキーにマシュマロを乗せて電子レンジで10秒ほど加熱し、少し柔らかくなったところでもう一枚のクッキーで挟めば、とろ〜り食感の「スモアサンド」になります。

「全部手作り」にこだわらなくても、ひと手間加えるだけで「私のために時間を割いてくれた」という気持ちは十分に伝わります。大切なのは、無理をしてイライラしながら作ることではなく、あなた自身も楽しみながら準備することです。

簡単かわいいクリスマスお菓子手作り!大量や彼氏用に

クリスマスのお菓子作りは、当日の作業よりも「計画(プランニング)」が成功の9割を握っています。「誰に、何個、いつ渡すのか」を明確にし、それに合わせたレシピと材料調達を行うことが、ストレスなく大量生産を成功させる近道です。

業務スーパーで賢く材料を揃え、天板焼きや冷凍クッキーなどの効率的なレシピを選び、100均のラッピングで魔法をかける。この流れを意識すれば、50人分のお菓子作りも決して怖いものではありません。そして、彼氏への特別な一つには、ハート型やリッチなトッピングで愛を込める。

手作りのお菓子には、既製品にはない温かさと、作り手の想いが宿ります。今年のクリスマスは、ぜひキッチンいっぱいに甘い香りを漂わせて、世界に一つだけのギフトを作ってみてくださいね。

※本記事で紹介した材料の価格や取り扱いは、地域や店舗、時期によって異なります。最新の情報は各店舗でご確認ください。 ※手作りお菓子の賞味期限は保存環境に大きく左右されます。相手に渡す際は「保存料が入っていないので、涼しいところに置いて早めに食べてね」と一言添えることをおすすめします。

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