きのとやクリスマスケーキ2025予約！配送エリア拡大と当日販売の真実

2025年11月22日

こんにちは。リヴェルニーお菓子店、運営者のあきらです。

今年も、札幌の冬を彩るスイーツの祭典、クリスマスの季節が近づいてきましたね。北海道民なら誰もが知る洋菓子の名店「きのとや」のクリスマスケーキ、2025年の予約情報はもうチェックされましたか？実は私も、毎年カタログが発表されるこの時期を今か今かと待ちわびている大ファンの一人です。自宅にいながら受け取れる通販の利便性や、今年から変更になった配送エリアの詳細、さらには琴似店や清田区のファーム店など、実店舗での受け取り方法の違いまで、知っておくべき情報は山積みです。特に、大丸札幌店などの百貨店では独自の予約枠があるなど、情報戦の様相を呈しています。この記事では、2023年の傾向と比較しながら、最新のメニュー価格や味わいの口コミ、そして万が一予約し忘れた際の当日販売の可能性や、電話予約の難易度に至るまで、洋菓子店店主の視点で徹底的にリサーチした結果を余すところなくお伝えします。

2025年の予約開始日と重要なスケジュール、特に12月24日の配送休止に関する注意点
今年から新たに拡大された恵庭・千歳エリアへの配送条件と送料の仕組み
定番のクリスマスショートをはじめとする注目のケーキメニュー詳細と価格
大丸札幌店など百貨店と直営店で大きく異なる予約開始日と受け取りルール

きのとやクリスマスケーキ2025予約と配送

まずは、争奪戦を勝ち抜くために絶対に押さえておきたい予約の基本スケジュールと、2025年に大きく改定された配送周りの事情について、どこよりも詳しく解説します。ここを勘違いしてしまうと、クリスマスの食卓にケーキがないという事態にもなりかねませんので、しっかりと確認していきましょう。

通販での予約と配送エリア

2025年のきのとやクリスマスケーキ、公式オンラインショップおよび直営店での予約開始は、11月1日（土）午前10時から一斉にスタートします。例年、人気の商品は数日で完売してしまうこともあるため、この日時のスケジュール確保は必須です。

通販（オンラインショップ）を利用して自宅まで届けてもらう場合、最も注目すべきは「送料」と「配送エリア」の関係です。きのとやの配送サービスには、非常に魅力的な特典があります。それは、1カ所の配送先につき税込7,000円以上の購入で送料が無料になるというシステムです。

送料無料ラインを賢くクリアするコツ

クリスマスケーキの主力商品は3,500円〜5,000円台が中心です。例えば、定番の「クリスマスショート（3,500円）」を1つ買うだけでは、残念ながら送料が発生してしまいます。そこで私のおすすめは、賞味期限が比較的長い焼き菓子や、お正月の挨拶にも使えるギフト商品を同時に予約することです。

例えば、「クリスマスショート（3,500円）」に加えて、親戚への手土産用として「きのとやバームクーヘン」やクッキーの詰め合わせを追加し、合計金額を7,000円以上に調整します。こうすることで、通常数百円かかる送料を浮かせつつ、年末年始の準備も一度に済ませることができるのです。これは、私が毎年実践している「賢い買い方」の一つです。

札幌への宅配と配達詳細

札幌市内および近郊にお住まいの方にとって、雪の中を店舗まで行かずに済む宅配サービスは、まさに救世主ですよね。2025年の物流戦略における最大のニュースは、これまでの札幌市近郊エリアに加え、ついに恵庭市・千歳市（支笏湖方面を除く）まで生ケーキの宅配エリアが拡大されたことです！これまで「エリア外だから」と諦めていた恵庭・千歳市民の方にとっては、待ちに待った朗報と言えるでしょう。

ただし、手放しで喜ぶ前に必ず確認してほしい「落とし穴」があります。それは、配送不可の日程が存在することです。

【最重要】12月24日は宅配休止です

2025年のカレンダーでは、クリスマスイブにあたる12月24日（水）は、物流の混雑緩和のためか、宅配サービス自体が休止となっています。つまり、宅配を希望する場合、受け取り日は必然的に12月22日（月）、23日（火）、25日（木）のいずれかを選択する必要があります。「イブに届けてもらおう」と考えていた方は、計画の変更が必要です。

送料体系も地域によって細かく設定されています。ご自宅がどの区分になるか、以下の表で事前にチェックしておいてください。

配送エリア詳細	送料（税込）
札幌市中心部（東区・北区・白石区・中央区）	220円
上記以外の札幌市内（南区・豊平区・清田区・西区・手稲区・厚別区 ※定山渓除く）	330円
札幌近郊A （江別市・北広島市・石狩市 ※厚田・浜益地区除く）	440円
【NEW】札幌近郊B （恵庭市・千歳市 ※支笏湖方面除く）	660円

電話での予約方法について

「インターネットの操作に不安がある」「店員さんと直接話して決めたい」という理由で、電話予約を希望される方もいらっしゃるかと思います。結論から申し上げますと、電話での予約自体は可能です。しかし、正直なところ、強くおすすめはできません。

その最大の理由は、回線の混雑です。特に予約開始日である11月1日や、締め切り間近の12月中旬は、店舗の電話が鳴り止まない状態が続きます。店舗スタッフは店頭のお客様対応にも追われているため、電話が繋がるまでにかなりの時間を要する覚悟が必要です。

もしどうしても電話で予約をする場合は、以下の準備をしてからかけるのが、スムーズに手続きを終えるためのマナーでありコツです。

手元に最新のカタログを用意し、希望するケーキの商品名とサイズを明確にしておく。
受け取り希望の店舗と日時（第2希望まで）を決めておく。
会員カードをお持ちの場合は、会員番号がわかるようにしておく。

店舗での受け取り期間と場所

予約したケーキの受け取り期間は、2025年12月22日（月）〜12月25日（木）の4日間に限定されています。前述の通り、24日は宅配が休止しているため、イブにケーキを楽しみたい方は「店舗受け取り」一択となります。

受け取り場所は、白石本店、琴似店、ファーム店（清田区）、東苗穂工場直売店などの直営店が基本です。ここで注意したいのは、予約時に指定した店舗以外では絶対に受け取れないという点です。「仕事が早く終わったから、家の近くの店舗ではなく職場の近くの店舗に寄ろう」といった変更は、当日の混乱を招くため原則不可となっています。

当日の自分の行動パターン（仕事帰りなのか、車で買い物に出るついでなのか）をしっかりシミュレーションして、最も無理のない店舗を指定しましょう。

大丸店など百貨店の特例

ここが今回、私が最も強調しておきたいポイントです。きのとやは路面店だけでなく、札幌駅直結の「大丸札幌店」や大通の「丸井今井札幌本店」にも出店していますが、これらの百貨店店舗は、予約のルールが直営店とは全く異なります。

大丸札幌店の予約開始は早い！

直営店や公式サイトの予約開始は11月1日ですが、大丸札幌店のWeb予約は例年10月上旬（2025年は10月1日頃）から先行して開始されるケースが多いのです。

また、受け取り場所についても注意が必要です。通常、きのとやの店舗は「ほっぺタウン（地下1階）」にありますが、クリスマス期間中のケーキ引き渡しは、混雑回避のために「8階特設会場」や「1階特設カウンター」など、全く別のフロアに設定されることが通例です。

「いつも買っている地下のお店に行けばいいや」と思っていると、当日広い百貨店の中を彷徨うことになりかねません。百貨店で予約される方は、必ず予約確認メールや控えに記載された「お渡し場所」を事前にGoogleマップ等で確認しておくことを強くおすすめします。

2023年との違いと比較

2023年の状況と比較してみると、きのとやの進化がよく分かります。最も大きな違いは、やはり配送ネットワークの強化でしょう。2023年時点では、札幌市外への配送は限定的でしたが、2025年では恵庭・千歳エリアまでカバーされるようになり、より広域のファンが利用しやすくなりました。

一方で、価格面では原材料費（特にカカオ豆や乳製品）の記録的な高騰を受け、一部商品で数百円程度の価格改定が見られます。しかし、サイズを小さくしたり、苺の数を減らしたりといった「実質値上げ」をせず、クオリティを維持・向上させている点には、老舗洋菓子店としてのプライドを感じます。価格以上の価値は十分にあると、私は確信しています。

きのとやクリスマスケーキ2025予約のメニュー

さあ、ここからは一番のお楽しみ、2025年のケーキラインナップについて深掘りしていきましょう。カタログを見ているだけでワクワクしてきますが、お菓子屋の視点から、それぞれのケーキの特徴や選び方のポイントを解説します。

注目のケーキメニュー一覧

今年のラインナップの中でも、特に注目すべき主力商品をピックアップしました。

1. 王道の「クリスマスショート」

きのとやの代名詞とも言えるのがこのケーキです。価格は税込3,500円。最大の特徴は、一般的な円形（ホール）ではなく、約9.5cm×14cmの長方形であること。この形状は冷蔵庫に箱ごと入れやすく、切り分けも均等にしやすいという実用的なメリットがあります。北海道産のフレッシュな生クリームと、中にサンドされたスライスイチゴのバランスが絶妙で、2〜3名でシェアするのに最適なサイズ感です。

2. 数量限定「苺のプレシャスクリスマス」

パーティーの主役にふさわしいのが、税込12,000円のこの豪華な2段ケーキです。直径約18cmの土台の上に、さらにケーキが重なり、こぼれ落ちんばかりの苺とホワイトチョコレートのツリーが飾られています。数量限定のため、毎年早期に完売してしまうプレミアムな一品です。

3. 大人の味わい「クリスマスショコラミルフィーユ」

税込4,700円。長さ約16.5cm。しっとりとしたココアスポンジと、サクサクのパイ生地を交互に重ね、濃厚な生チョコクリームでサンドしたミルフィーユ仕立てです。甘すぎないビターな味わいは、ワインやシャンパンとの相性も抜群です。

あきらのイチオシ：クリスマスクッキーギフト

ケーキと一緒にぜひチェックしてほしいのが、4枚入り500円（税込）の「クリスマスクッキーギフト」です。アマンド、ショコラ、マカダミア、セサミの4種類の味が楽しめます。こちらはケーキに先駆けて11月1日から受け取り可能なので、クリスマスまでのカウントダウンのお供として、プチギフトにするのも素敵ですよ。

清田店や琴似店などの情報

札幌市内には多数の店舗がありますが、受け取り店舗を選ぶ際には「駐車場の有無」が重要なキーポイントになります。

例えば、西区にある「琴似店」や、清田区の「きのとやファーム店」、東区の「東苗穂工場直売店」は、比較的広めの駐車場を完備している独立店舗（路面店）です。車で来店してサッと受け取りたい方には、デパートや地下街の店舗よりも、こうした路面店の方が圧倒的に便利です。

特に「きのとやファーム店」は、カフェも併設されており、卵や牛乳にこだわった限定商品も多いため、ケーキ受け取りのついでに、年末年始用のお菓子をゆっくり選ぶことができます。ただし、12月24日・25日の夕方は、店舗前の道路がケーキ待ちの車で渋滞することもあるので、時間には余裕を持って行動しましょう。

店頭販売の開始時期について

Web予約だけでなく、店頭のカウンターで直接予約をする場合も、開始日は11月1日（土）開店時からです。

店頭予約のメリットは、ショーケースに飾られている実物の見本（または精巧な食品サンプル）を見て、サイズ感を直感的に確認できることです。「5号サイズって意外と小さいかも？」「このチョコケーキ、思ったより高さがあるな」といった気づきは、カタログだけではなかなか得られません。また、アレルギー対応や原材料の詳細について、その場でスタッフの方に質問できる安心感もあります。

お買い物のついでにカタログをもらっておき、家族会議を開いてから、後日改めて店頭で予約手続きをする…というのが、失敗のない王道の流れかなと思います。

売り切れ時の当日販売

「仕事が忙しくて予約を忘れていた！」「急遽クリスマスパーティーが決まった！」という場合、気になるのが当日販売の有無ですよね。ここは心を鬼にして、プロとして現実をお伝えします。

きのとやのような超人気店において、クリスマスケーキの当日販売を当てにするのは極めてリスキーです。

もちろん、店舗によっては当日のフリー販売分を若干数用意していることもあります。しかし、それらは開店と同時に並んでいたお客様で瞬殺されるのが常です。特に12月24日の夕方にふらっと立ち寄って、ホールケーキが買える可能性は限りなくゼロに近いでしょう。ショートケーキの単品であれば残っている可能性もありますが、それも長蛇の列に並ぶ覚悟が必要です。

結論

「当日なんとかなる」という考えは捨ててください。確実に美味しいケーキを手に入れるための唯一の方法は、事前の予約です。これに勝る手段はありません。

味に関する口コミと評判

きのとやのケーキがこれほどまでに支持される理由は、やはりその「味」にあります。SNSやグルメサイトの口コミを見ても、その評価の高さは圧倒的です。

「生クリームが濃厚なのに、後味がさっぱりしていて全然くどくない。いくらでも食べられる。」
「スポンジのきめ細かさが他とは違う。ふわふわで口の中で溶けるよう。」
「イチゴが中までしっかり入っていて、どこを切っても当たり。」

私自身もお菓子を作る人間としてリスペクトしているのが、きのとやの「鮮度」への徹底したこだわりです。クリスマスのような繁忙期は、多くのケーキ屋が冷凍スポンジを使ったり、作り置きをしたりせざるを得ないのが実情です。しかし、きのとやは可能な限り作りたてに近い状態で提供するための製造ラインを構築していると感じます。札幌市民に長く愛され続ける理由は、この「変わらない美味しさへの誠実さ」にあるのではないでしょうか。