クリスマス製作を5歳児と楽しむ平面アイデア集!だぞ!!

こんにちは!

普段はスイーツ関連のご紹介をしてばかりですので、たまには別の話題を投稿しますね。

今日は11/15。

もうすぐクリスマスですね!この時期、お子さんと一緒にクリスマスの準備をするのは、本当にワクワクする時間かなと思います。特に5歳児(年中さん・年長さん)くらいになると、ハサミやのり、絵の具といった道具の使い方も格段に上達して、製作の幅がぐっと広がりますよね。

「クリスマス製作 5 歳児 平面」と検索してこの記事にたどり着いたあなたは、もしかすると保育園や幼稚園での「壁面」飾りのアイデアを探している保育士さんかもしれません。あるいは、お家で「簡単」に作れて、ツリーに飾れる「オーナメント」や玄関に飾る「リース」を作りたいと考えている保護者の方かもしれませんね。

立体的な工作ももちろん素敵ですが、「平面」の製作には、カードとして送れたり、壁に飾りやすかったり、保存がかさばらなかったりと、たくさんのメリットがあります。

できることなら、「画用紙」や「折り紙」、「紙皿」といった身近な材料や、「100均」でそろう手軽な材料で、素敵な作品ができたら最高ですよね。作った作品を「ラミネート」してキレイに保存したい、というニーズもあるかもしれません。

この記事では、5歳児さんの発達にぴったり合った、簡単な平面製作のアイデアを幅広く集めてみました。定番のリースやオーナメントから、ちょっとステップアップした「版画」のような技法、そして「保育」現場でも欠かせない「みんなで作る」壁面飾りへの応用、さらには製作中の子どものやる気を引き出す「声かけ」のヒントまで、詳しくまとめています。

  • 100均素材(フェルトやラミネート)で手軽に作れる平面製作
  • 5歳児の発達(巧緻性や思考力)を促す製作テクニック
  • 保育現場で役立つ「壁面飾り」への応用と共同製作のコツ
  • 子どもの主体性を伸ばす「声かけ」の具体的なヒント
目次

クリスマス製作!5歳児と楽しむ平面作品

さっそく、おうちでも保育園でもすぐに試せる、人気の平面製作アイデアを見ていきましょう。5歳児になると、ただシールを貼るだけでは満足できず、自分で「切る」「貼る」「描く」「組み立てる」といった工程に挑戦したがる時期です。100均の材料を賢く使ったり、定番の画用紙や折り紙の可能性を引き出したり、手軽にクリスマス気分を盛り上げるアイデアを集めてみました。

100均素材で簡単なオーナメント

クリスマスツリーに飾る「オーナメント」は、平面製作の定番中の定番ですよね。5歳児さんなら、布の温かみがあり、ハサミでも切りやすい「フェルト」を使った製作がおすすめです。画用紙とはまた違った質感に、子どもたちも喜ぶかなと思います。

ここで大活躍するのが、100均(100円ショップ)の文具コーナーなどで手に入る「セルフラミネート」フィルムです。これは、ラミネーターの機械がなくても、手で貼り合わせるだけでラミネート加工ができる優れもの。

フェルトで作ったサンタや雪だるま、長靴などのモチーフを、木工ボンドで貼り合わせて一つの作品にします。そして、この作品をセルフラミネートフィルムで挟むだけ。

これだけで、作品が汚れにくくなり、耐久性が格段にアップします。フェルトは端が毛羽立ちやすいですが、ラミネートすることでそれも防げます。作ったオーナメントを毎年飾るなど、長くきれいに保存できるのは本当に嬉しいポイントですよね。最後にパンチでリボンを通す穴を開ければ、すぐにツリーに飾れます。

製作のヒントと注意点

この製作には、成功させるための重要なコツが2つあります。

  1. ラミネートフィルムの選び方 セルフラミネートは色々な100均で売られていますが、実体験として「キャン☆ドゥ」のものが扱いやすくてしっかりしている、という声もあるみたいです。もし見かけたら試してみる価値はあるかもしれません(もちろん、他のものでも大丈夫ですよ!)。
  2. ボンドの「完全乾燥」 これが一番大事です。フェルトを貼り合わせた後、木工ボンドが完全に乾くまで絶対に触らず待つこと。5歳児さんは「早くしたい!」とせかしてくるかもしれませんが、ここで焦ると失敗のもと。ボンドが乾く前にラミネートすると、フィルムを圧着するときにボンドがはみ出してベタベタになったり、せっかく配置したフェルトがズレたりして、作品が台無しになってしまいます。

安全への配慮 ハサミや木工ボンド、穴あけパンチなど、道具を使う際は、必ず大人がそばで見守り、安全な使い方をサポートしてあげてください。

画用紙で作るクリスマスリース

クリスマス飾りといえば、やっぱり「リース」も外せません。5歳児さんなら、製作の基本である画用紙を使って、自分だけのオリジナルリースを作るのも楽しい活動になります。

作り方も色々あります。

チェーン飾りで作るリース

一番簡単なのは、緑色の画用紙を細長くたくさん切っておき、それを輪っかにしてつなげていく「チェーン飾り」の方法かなと思います。このチェーンを長く作って、最後に全体を大きな円形に整えれば、それだけでフワフワしたリースの完成です。黄緑や深緑など、複数の緑色を混ぜると、作品に深みが出ますよ。

貼り絵で作るリース

リースの「土台」をしっかりさせたい場合は、この後で紹介する「紙皿」を使うのが便利です。もし紙皿がなければ、緑色や茶色の画用紙をドーナツ型に切って土台にしてもOKです。

その土台に、子どもたちが自由に飾り付けをしていきます。例えば…

  • 緑色の画用紙を「ヒイラギの葉」の形に切って貼る。(画用紙を半分に折って片側だけギザギザに切って開くと、左右対称のキレイな葉っぱが簡単に作れます)
  • 赤色の「丸シール」や、赤いお花紙を丸めたものを「木の実」として貼る。
  • キラキラの折り紙で星を切り抜いて貼る。

シンプルな作業ですが、どこに何を貼るか、どんな色を使うか、5歳児さんの個性が光る作品になります。

保育で使える!紙皿のアイデア

「保育」現場でクリスマス製作をするなら、安価で手に入りやすく、加工もしやすい「紙皿」は本当に優秀な素材ですよね。適度な厚みと丸い形が、製作の土台として大活躍します。

リースを作るのにも最適で、紙皿の真ん中をカッターなどでくり抜けば、それだけで丈夫なリースの土台が完成します。(※くり抜く作業は必ず大人が行ってくださいね)

5歳児さんなら、この土台にちぎった折り紙を貼ったり(ちぎり絵)、絵の具で大胆に色を塗ったり、毛糸をぐるぐる巻き付けたりと、自由に表現させてあげたいですね。

4歳児からのステップアップ製作:ビー玉転がしツリー

ここで、紙皿を使った少し面白いアイデアとして、「ビー玉転がし絵」を使ったツリー製作を紹介します。

これは、活動が2段階に分かれているのが特徴です。

  1. 第1段階(4歳児~) まず、箱(お菓子の空き箱など)の中に紙皿を置きます。そこに絵の具(緑系)をつけたビー玉を数個入れ、箱を揺らして模様をつけます。これは「プロセスアート」とも呼ばれ、自分の動きと偶然性が組み合わさってできる模様を純粋に楽しむ活動です。4歳児さんでも夢中になって取り組みます。
  2. 第2段階(5歳児~) 5歳児さんはここからが本番。模様が乾いた紙皿に、ハサミで特定の切り込みを入れ、ボンドで貼り合わせて円錐形にすると、立体的なミニツリーが完成するんです。

具体的には、紙皿を時計に見立てて、「3時の方向と8時の方向から中心に向かって」ハサミで切ります。そして、切った部分を重ね合わせて円錐形になるようにボンドで貼ります。平面の紙皿が立体になるプロセスは、5歳児さんの知的好奇心と「できた!」という達成感をすごく刺激すると思いますよ。

フェルトとラミネートで長く保存

先ほどのオーナメントでも紹介しましたが、「フェルト」と「セルフラミネート」の組み合わせは本当におすすめなので、もう少し深掘りさせてください。

この組み合わせの最大のメリットは、やはり「保存性」です。

フェルトの温かい質感はクリスマスの雰囲気にぴったりですが、そのまま飾っておくとホコリがついたり、毛羽立ったりしやすいのが難点…。でも、ラミネート加工を施すことで、作品を汚れや湿気、型崩れからしっかり保護できます。濡れても大丈夫なくらい丈夫になります。

この「平面」で「丈夫」という特性を活かして、オーナメント以外にも色々な応用ができます。

アイデアの応用例

  • ガーランドにする ラミネートしたモチーフ(サンタ、トナカイ、星、靴下など)をいくつか作り、パンチで穴を開けて麻紐やリボンに通せば、可愛いクリスマスガーランドになります。壁に飾るだけで、お部屋が一気にクリスマスムードになりますね。
  • クリスマスカードの主役にする 台紙となる画用紙に、ラミネートしたフェルト作品を強力な両面テープやボンドで貼り付ければ、それだけで豪華な手作りカードが完成します。
  • 窓に貼る飾り(ウィンドーデコ) 光沢感も出るので、窓辺に飾るのもおすすめです。

折り紙で作るサンタとトナカイ

製作の定番といえば、やはり「折り紙」ですよね。5歳児さんになると、「角と角を合わせる」「折り筋をしっかりつける」といった、折り紙の基本的なルールを理解し、かなり正確に折れるようになってきます。

クリスマスに合わせて、サンタクロースやトナカイを折ってみるのはいかがでしょう。今はインターネットで検索すれば、5歳児さんでも挑戦できる、分かりやすい折り方の動画や図解がたくさん見つかります。

ここで育まれる力は、大きく2つあると思います。

  1. ルールを守って折る力(均一性) お手本や指示(折り方)を理解し、その通りに手順を進める力です。これは、就学に向けてもとても大切なスキルになります。
  2. 顔を描き込む力(個別性・自己表現) 5歳児さんは、「みんなと一緒」ができるようになると同時に、「自分だけのオリジナル」にしたいという自己表現の欲求も強くなります。折り紙が完成したら、ぜひペンや丸シールで「顔」を描き込む時間を作ってあげてください。同じ折り方で作っても、表情が一つひとつ違う、個性豊かな作品が生まれます。

たくさん折ったサンタやトナカイを、ドーナツ型に切った画用紙や紙皿の土台に円形に貼り付けて、リースにするのも人気のアイデアです。みんなで協力してパーツを作れば、大きな作品にも挑戦できますね。

クリスマス製作で育む5歳児の力、平面編

5歳児さんの製作は、ただ「上手に作る」ことがゴールではありません。その活動プロセスを通じて、「できた!」という達成感や自己肯定感、道具を使いこなすスキル(巧緻性)、そして「次はこうしてみよう」と考える思考力を育む、とても大切な時間です。

ここでは、「クリスマス製作 5 歳児 平面」というテーマで、お子さんの発達をさらに一歩促すような、ちょっと進んだテクニックや、保育のプロも実践する「関わり方」のコツを、より詳しく紹介しますね。「平面」という制約の中でいかに工夫するか、5歳児の創造力が試されます。

版画で楽しむクリスマスカード

いつもお絵描きばかりで、何か違う製作に挑戦したい!そんな時、「版画」はいかがでしょう。もちろん、彫刻刀は危なくて使えません。

5歳児さんにおすすめなのは、安全な「貼る」版画(コラグラフ)です。

これは、彫刻刀で「彫る(引く)」作業の代わりに、台紙に色々な素材を「貼る(足す)」ことで版を作る技法です。

準備するもの

  • 版の土台:厚紙(お菓子の箱を切り開いたものでOK)
  • 貼る素材:プチプチ(梱包用エアクッション)、段ボールの波々、毛糸、レースペーパー、葉っぱ、布など、表面が凸凹した身近なもの
  • 絵の具:水溶性の版画絵の具(なければ普通の絵の具でも可)
  • 刷る紙:色画用紙(黒や紺、深緑がクリスマスらしくておすすめ)
  • 道具:バレン(なければスプーンの背中や、手でしっかり押さえる)

製作の手順

  1. 厚紙の土台に、プチプチや毛糸、段ボールなどを木工ボンドで自由に貼り付けて「版」を作ります。
  2. 版がしっかり乾いたら、ローラーや筆で凸凹した部分に絵の具を塗ります。(白や金、銀の絵の具を使うと幻想的です)
  3. 上から色画用紙(黒など)を静かに置き、紙がズレないように片手で押さえながら、バレンでまんべんなく丁寧にこすります。
  4. ゆっくりと画用紙を剥がします。

プチプチの丸い模様や、毛糸の線が写し取られるのがすごく面白いんですよ。素材の「質感(テクスチャ)」の違いを、視覚と触覚で学ぶことができます。完成した作品は、おじいちゃんおばあちゃんへの世界に一つだけのクリスマスカードにしても素敵ですね。

5歳児の発達と切り紙テクニック

5歳児は、ハサミの操作が飛躍的に上達する時期です。直線だけでなく、曲線や複雑な形も切り抜けるようになってきます。そのスキルを活かすなら「切り紙」も楽しいテーマです。

ここで特に紹介したいのが、平面の画用紙から立体的なミニツリーを作るテクニック。この製作のすごいところは、「定規(じょうぎ)」を使って線を引くという新しいスキルが登場することです。

製作の手順

  1. 緑の画用紙を2つ折りにし、ツリーの片側の形(モミの木のギザギザ)を描いて切り取ります。(開くと左右対称のツリーの形になります)
  2. ここに、「定規で等間隔に線」を引いていきます。(これが5歳児にとっての挑戦です!)
  3. 引いた線に沿って、ハサミで幹の部分まで切り込みを入れます。
  4. 切った所を「谷折り」(または互い違いに)にして立ち上げると…あら不思議!平面の紙が立体的なツリーに変身します。

この製作で育まれる力

この製作には、5歳児の発達を促す重要な要素が詰まっています。

それは、「定規でまっすぐ線を引く」という作業です。これは、片手で定規がズレないようにしっかり固定し、もう片方の手で鉛筆を定規に沿わせて線を引くという、高度な「両手の協応動作」を必要とします。

保育の専門的な視点から見ても、こうした活動は非常に価値があります。例えば、国が定める保育のガイドライン(保育所保育指針)でも、5歳児は「見通しをもって」「様々な素材や用具を使いこなし」ながら表現することが重要とされています。まさにこの「定規」という新しい用具を、「立体になる」という見通しを持って使いこなす活動なんですね。(出典:厚生労働省『保育所保育指針解説』

フリーハンドの「感覚的な」お絵描きとは違う、「論理的な」作業(決まった間隔でまっすぐ線を引く)が、平面を立体に変身させる。この体験は、5歳児さんの知的好奇心と、就学にもつながる「運筆(書く力)」や「プレ算数(等間隔、長さ)」の感覚を養う、素晴らしい活動だと思います。

壁面飾りはみんなで作る

「平面」というキーワードで検索する方の中には、保育園や幼稚園の教室を飾る、あの壮大な「壁面飾り」のヒントを探している先生も多いと思います。

5歳児さんなら、個々に製作するだけでなく、ぜひ「みんなで作る」という共同製作の楽しさを体験させてあげたいですね。これは、家庭ではなかなか体験できない、集団生活ならではの醍醐味です。

クリスマスという一大イベントは、共同製作にぴったりのテーマです。

共同製作「壁面ツリー」プロジェクトの提案

  1. 土台(大人) 保育者が、壁一面に大きな模造紙(緑や茶色)で、巨大なツリーの「幹」と「枝」、またはツリー全体を用意します。
  2. パーツ製作(子ども・個人) 子どもたちには、これまで紹介したような様々な「平面コンポーネント」を、個々に(あるいはグループで)作ってもらいます。
    • 「100均素材のラミネートオーナメント」
    • 「折り紙サンタやトナカイ」
    • 「切り紙の雪の結晶」
    • 「画用紙の長靴やプレゼント」
  3. 貼り付け(みんな・共同作業) いよいよクライマックスです。子どもたちが作ったパーツを、土台のツリーに貼り付けていきます。ここで大事なのは、大人が「はい、ここに貼って」と指示するのではなく、「どこに何を貼るか」を子どもたち自身に相談させること。「サンタさんはツリーの横がいい!」「星はてっぺんがいい!」といった意見を出し合い、調整するプロセスそのものが、社会性や協調性を育みます。

自分の作ったものが、クラス全体の大きな作品の一部として輝く…この体験は、子どもたちの自己肯定感と「みんなでやり遂げた!」という達成感を、何倍にも大きくしてくれるはずです。

スノードームも平面素材から

「スノードーム」もクリスマスの人気アイテムですが、本物のように水やガラス瓶、洗濯のりなどを使うのは、準備も片付けも大変ですし、割れる危険もあってハードルが高いですよね。

そこでおすすめなのが、水やガラスを一切使わない「プラカップ」のスノードームです。

これは、身近にある「平面」的な素材を組み合わせて、立体的なクリスマスの「ジオラマ(情景模型)」を作る製作です。

準備するもの

  • 土台:厚紙(カップの口より一回り大きく切ったもの)
  • ドーム:透明なプラカップ(なるべく透明度が高く、硬めのもの)
  • 中身:紙粘土(雪だるま、土台の雪)、折り紙(ミニツリー)、松ぼっくり、キラキラのモール、綿、グリッターなど
  • 道具:木工ボンド、ハサミ、ペン

製作の手順

  1. 紙粘土を丸めて雪だるまを作ったり、土台の厚紙に雪景色のように薄く広げたりします。
  2. 折り紙で小さなツリーを折り、丸シールやラメペンで飾り付けます。
  3. (オプション)プラカップの外側に、油性ペンで雪の結晶などを描いておきます。
  4. 厚紙の土台に、ステップ1と2で作った雪だるまやツリー、松ぼっくりなどを木工ボンドで固定します。
  5. 綿やグリッターを散らして雪を表現します。
  6. 上からプラカップをかぶせ、土台とプラカップの縁をボンドでしっかり接着すれば完成です。

最大のメリットは、倒してもこぼれず、軽く、安全なこと。子どもは「土台の上に何をどう配置するか」という「構成(コンポジション)」に集中できます。5歳児さんの「想像力をいかす」のに最適な、安全で手軽なジオラマ製作と言えますね。

製作中の「声かけ」5つのコツ

さて、ここまで色々な製作アイデアを見てきましたが、5歳児さんの製作で、作品そのものと同じくらい…いえ、もしかするとそれ以上に重要なのが、大人の「声かけ」です。

製作活動は、子どもにとって「自分を表現する場」です。その表現を大人がどう受け止めるかで、子どものやる気や「自分はこれでいいんだ」という自己肯定感は、良くも悪くも大きく変わってきます。

保育のプロが実践する、子どもの意欲を引き出す「声かけ」の5つの原則を、私も学んでみました。これはお家でもすぐに実践できるヒントかなと思います。

子どもの意欲を引き出す5つの原則

  1. 具体的に話す つい「しっかりやって」「ちゃんとして」と言ってしまいがちですが、大人と子どもでは「ちゃんと」の基準が違います。
    • NG例:「ハサミをちゃんと使って」
    • OK例:「ハサミの先を、黒い線によーく向けて…そうそう、ゆっくり進もうね」
  2. 期待を膨らませる 活動の先にある「楽しいこと」を予感させ、次の行動への意欲を引き出します。
    • NG例:「早くしないと終わらないよ」
    • OK例:「その付箋を剥がしたら、どんな素敵な靴下が出てくるか、楽しみだね!」
  3. 気持ちを代弁する(共感する) 子どもがうまく言葉にできない感情(イライラ、悔しさ)を大人が代弁します。ネガティブな感情も受け止めてもらえる安心感が、次の挑戦につながります。
    • NG例:「なんでそんなこともできないの!」
    • OK例:「あー、ボンドがはみ出ちゃった。難しくてイライラしちゃうね。一緒に拭いてみようか」
  4. 子どもの知っている言葉を使う 子どもがイメージしやすい単語(動物の名前など)を使うと、指示が伝わりやすくなります。
    • OK例:「のりを塗る時、人差し指で『アリさん1匹分』くらいの量を取ってみよう」
  5. 「~しよう」に言い換える(提案形) 否定語(「~しないで」)は、行動を止めるだけで、望ましい行動を教えていません。
    • NG例:「絵の具をこぼしちゃダメだよ」
    • OK例:「絵の具がこぼれないように、カップを机の真ん中に置いておこうね」

一番大切なのは、「子どもの気持ちに寄り添い、共感すること」だそうです。つい結果(出来栄え)を急かしてしまいがちですが、グッとこらえてプロセスを見守る姿勢が大事なんですね。

避けるべき逆効果な言葉

逆に、大人は良かれと思って言ったことでも、子どものやる気や挑戦する機会を奪ってしまう「逆効果」な言葉もあるので、注意したいところです。私もつい使ってしまいがちなので、自戒を込めて…。

これは避けたい!子どもの自己肯定感を下げるNGな言葉

  • 決めつける言葉 (例:「どうせできないよね」「〇〇ちゃんはこっち(の色)が好きでしょ」) 子どもの「やってみたい」という主体性の芽を摘んでしまいます。子どもが自分で選ぶ機会、挑戦する機会を奪ってしまいます。
  • 否定する言葉 (例:「それはやっちゃダメ」「それは違う」「やめようね」) もちろん、ハサミで人を刺そうとするなど、危険が伴う場合は別です。ですが、単に「やり方が違う」という理由で否定し続けると、子どもは失敗を恐れて挑戦しない子(指示待ちの子)になる可能性があります。
  • 脅すような言葉 (例:「やめないと鬼が来るよ」「うまくできないならもうおしまい」) 恐怖によるコントロールは一時的なものであり、子どもの自発的な「やりたい」という行動には決して繋がりません。

例えば、製作中に子どもがクリスマスツリーを「青色」で塗り始めたとします。大人は「えっ」と思いますよね。ここで、

NGな声かけは、「ダメだよ!ツリーは緑でしょ!」(否定)です。

OKな声かけは、「わぁ、青いツリーだ!とってもキレイな色だね。雪がたくさん積もったのかな?」(共感+期待)です。

まずは子どもの表現を丸ごと受け止める。その上で、「なんで青にしたの?」と聞いてみる。もしかしたら子どもなりの素敵な理由(夜空のツリー、氷のツリーなど)があるかもしれません。その対話を大切にしたいですね。

5歳児と平面のクリスマス製作を楽しもう

今回は、「クリスマス製作 5 歳児 平面」というテーマで、簡単なアイデアから、発達を促す応用技法、そして「壁面」への展開や「声かけ」のコツまで、かなり詳しく見てきました。

「平面」というキーワード一つとっても、

  • オーナメントカードとして「実用的」に使う
  • 壁面飾りとして「みんなで協力する」きっかけにする
  • 版画切り紙のように「新しい道具や技法」に挑戦する

など、5歳児の発達段階(道具のスキル、思考力、協同性)を促す、本当に奥深いテーマだということが分かりますね。

製作活動において、もちろん作品が上手にできることも大切ですが、5歳児さんにとってはそれ以上に、「自分で選んだ」「自分で試した」「最後までできた」というプロセスそのものが、何よりの財産になるのかなと思います。

完璧な作品を目指すよりも、子どもが夢中になって試行錯誤する時間そのものを尊重し、「いいね!」「面白いね!」と共感しながら、ぜひ一緒に楽しんでみてください。

この記事が、お子さんやクラスの子どもたちと過ごす、クリエイティブで素敵なクリスマス製作のヒントになれば、私もとっても嬉しいです。

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